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学園草創期編

学園草創期編

学園草創期編では、各大学の草創期に想いを馳せてみましょう。創立者の偉大な意志、建学の精神に至るまでの想いのほかに、知る機会の少ないエピソードを募りました。創立者の横顔から、今ある大学の横顔を連ねてみると、これまで知らなかった学び舎の奥深さが見えてくるかもしれません。

愛知学院大学

小出有三と学院本館

 名古屋市内にある(学)愛知学院本部は、1928年に建設され、現在文化庁より「貴重な国民的財産」として登録有形文化財に指定されている。その中央にあるのは愛知学院大学創設者・初代愛知学院長小出有三の銅像である。
 戦前の旧制中学から戦後県内でもっとも早く短大、大学へと高等教育に進出し、以来中部の私大、短大の協会のリーダーとして活躍し、今日の愛知学院へ発展させた大功労者である。また、戦後に6年制医歯系大学のトップをきって、中部地区最初の歯学部を設置した功績も大きい。
 1963年に、小出有三が70歳を迎えた時、学院の父兄会、同窓会、教職員全体から古稀のお祝として寄贈された。作者は日展審査員髙藤鎮夫先生である。小出有三は当時、文部省の私大審議会委員、私大協会常務理事・中部支部長等、私学関係の役職を多く兼務しており、銅像除幕式で「70歳にしては古来稀にみる青年である」と豪語した逸話が残っている。
 学院本館と共に、愛知学院のシンボルとなっている。