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学園草創期編

学園草創期編

学園草創期編では、各大学の草創期に想いを馳せてみましょう。創立者の偉大な意志、建学の精神に至るまでの想いのほかに、知る機会の少ないエピソードを募りました。創立者の横顔から、今ある大学の横顔を連ねてみると、これまで知らなかった学び舎の奥深さが見えてくるかもしれません。

プール学院大学

プール主教と女子教育

 プール学院大学は、イギリスの聖公会系の大学で、1879年に前身の「永生学校」が大阪の川口居留地に設立され、今年は創立130周年の年に当たる。今は共学だが、設立当初は女子教育が主体だった。
 学院の名前は明治時代のアーサー・ウィリアムス・プール主教(監督)に由来する。プールは故郷で、ダーウィンと同じ名門シュルーズベリー・スクールに学び、カンタベリー大主教からイギリス人として初めて日本に派遣された主教。北は函館から南は長崎まで、聖公会の教会や伝道所を回り精力的に宣教に努めた。
 わずかながら男子も預かっていた永生学校から、男子のための学校(桃山学院の前身)の設立に関係したのもプールだった。しかし、病により日本を後にし、33歳の若さで、故郷で亡くなった。