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学園草創期編

学園草創期編

学園草創期編では、各大学の草創期に想いを馳せてみましょう。創立者の偉大な意志、建学の精神に至るまでの想いのほかに、知る機会の少ないエピソードを募りました。創立者の横顔から、今ある大学の横顔を連ねてみると、これまで知らなかった学び舎の奥深さが見えてくるかもしれません。

中村学園大学

中村ハルと“努力”

「努力の上に花が咲く」―学校法人中村学園(中村学園大学)の創立者、初代理事長である中村ハルが、晩年若い世代の学生達へ贈り続けた言葉である。
 明治35年に17歳で教壇に立ち、料理研究50年を含めた教師生活70年、努力に努力を重ね続けたその生涯であったればこそ、この言葉は国の内外を問わず、現代に生きる老若男女、どのような人々へも伝えられる熱いメッセージである。学園の学生・生徒・卒業生や教職員など、それぞれが持つ夢を実現するための原点が、この言葉に集約されている。「努力の上に花が咲く」という言葉を在学中に聞いても、「なんだそんなこと」とその言葉の深い意味は正直なところわからない。卒業して人の親となり、あるいは様々な困難を克服しながら人生を生き抜くなかで、この言葉の重みをひしひしと感じるようになる。卒業後数十年経過して初めて、母校を卒業したことを誇りに思い、創立者・中村ハルへの尊敬や敬愛の念を抱いたと多くの卒業生は語る。