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学園草創期編

学園草創期編

学園草創期編では、各大学の草創期に想いを馳せてみましょう。創立者の偉大な意志、建学の精神に至るまでの想いのほかに、知る機会の少ないエピソードを募りました。創立者の横顔から、今ある大学の横顔を連ねてみると、これまで知らなかった学び舎の奥深さが見えてくるかもしれません。

京都外国語大学

森田一郎夫妻とおもてなしの心

 京都外国語大学の創立者・森田一郎は、人と人との出会いを大切にし、生涯ひとり師のみでなく、他の人々に対してもこの姿勢は変わることがなかった。
 元ユーゴスラビア大使や初代国連大使を務めた加瀬俊一を教授として迎えいれる際、森田一郎と倭文子夫人は鄭重にもてなし、その奥ゆかしい態度に心動かされたというエピソードがある。
 一郎・倭文子はともに慧眼の人であり、人を得るためには千里の道も遠しともしない行動の人であった。三顧の礼を尽くし「奥ゆかしく鄭重に」人を迎え、遇し、さらにはその家族や客人までも手厚くもてなす。人はそのような誠意に対し、信頼をより厚くする。そうした人を思いやる心の深さ、細やかさが一郎・倭文子の人間的魅力であった。