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研究成果等の刊行

No.50(2013.03)

「各国の高等教育の新潮流」

講演者:佐藤 禎一

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 平成24年8月に開催された公開研究会では、ユネスコ、OECDをはじめ高等教育の改革課題に取り組んでいる国際組織に委員等として参画され、その他の国際会議等でも精力的に活躍しておられる元文部科学省事務次官で現在国際医療福祉大学大学院教授の佐藤禎一先生から、世界の大学改革の新しい動向についてお話を伺いました。
 いま世界は、多くの国が国家経済の危機的な状況など困難な問題を抱え、強い閉塞感が広がっており、これからは国の成長を支えるべき人材の育成が急務だとされています。このため大学の人材養成機能への期待が強くなっていますが、その半面で、大学教育がどのような教育成果を挙げているかに厳しい目がむけられているようです。
 わが国でも、グローバル化の進む世界の中で、日本の成長を支え国際的にも活躍できる世代を育てることを重要な国家戦略と位置付けており、大学教育の国際的通用性、標準性も考慮しつつ、大学の教育をどのように充実させるべきかを真剣に考え、答えをだそうとしているところです。中教審の大学分科会大学教育部会においても、平成24年8月には、学士課程教育の「質的転換」が必要だとする答申を提出し、そのための様々な具体的方策を提言したところです。これからは、各大学の着実な取り組みが求められるところですが、世界の大学改革の趨勢を見極めつつ、わが国の改革論議の方向性をもう一度確かめるうえで、この公開研究会の記録を役立てていただけたらと考えています。

  1. 佐藤 禎一 氏 (国際医療福祉大学学事顧問・大学院教授・博士(政策研究))
    【講  演】「各国の高等教育の新潮流」(PDF形式)
  2. 瀧澤 博三 氏 (私学高等教育研究所主幹)
    【コメント】「各国の高等教育の新潮流―第53回公開研究会の議論から」(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***