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研究成果等の刊行

No.37(2010.08)

「諸外国における第三者評価の動向(米国・韓国)」

講演者:羽田 積男、森 利枝、馬越 徹

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 我が国の認証評価制度は、発足以来すでに最初の7年のサイクルが終盤に近づいています。
 現在、23年度のからの第2サイクルに向けて、各認証評価機関ではそれぞれにこれまでの経験を踏まえて改善の検討を進めており、多くの制度上の問題点も浮かび上がっています。一方中教審では、大学分科会の中に質保証システム部会を置き、欧米における質保証の状況も踏まえつつ、設置基準、設置認可審査、認証評価の3つを一体とした質保証システムの在り方について審議を始めています。
 このような状況を背景に、日本高等教育評価機構では、文部科学省からの調査委託を受けて、平成21年3月に米国と韓国における第三者評価の現状についての調査を実施しました。
調査団のメンバーは私学高等教育研究所の研究員・客員研究員の先生方5名と評価機構の職員若干名です。この調査の主たる狙いは、諸外国の第三者評価の変化の動向を把握することと、特に評価後のアフター・フォローをどのように実施しているかにありました。
 今回の公開研究会は、この調査団メンバーによる報告会とし、米国については日本大学文理学部教授の羽田先生と大学評価・学位授与機構准教授の森先生に、韓国については桜美林大学大学院教授の馬越先生にそれぞれご報告をお願いしました。評価先進国の米国でも、日本と同じく私学が大きなシェアーを占める韓国においても、第三者評価のシステムは安定した姿ではなく、社会の状況に応じて大きな変化のプロセスの中にあるようです。その状況は、認証評価のこれからを考える上において多くの示唆を含んでいるものと思います。
 この講演記録が、認証評価のこれからに関心をお持ちの多くの方々にお役に立てていただければ幸いです。

  1. 羽田 積男 氏 (日本大学文理学部教授)
    【講演】「アメリカにおける第三者評価の動向」(PDF形式)
  2. 森 利枝 氏 (大学評価・学位授与機構准教授)
    【講演】「米国における地域アクレディテーションと『フォローアップ』」(PDF形式)
  3. 馬越  徹 氏 (桜美林大学大学院教授)
    【講演】「韓国における第三者評価-日韓比較の視点から-」(PDF形式)
  4. 瀧澤 博三  (私学高等教育研究所主幹)
    【コメント】「認証評価とメンバーシップ制度 第40回公開研究会の議論から」(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***