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研究成果等の刊行

No.31(2008.03)

「認証評価のこれから」

講演者:前田 早苗、伊藤 敏弘、川口 昭彦

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 認証評価制度が始まってから既に4年目になりましたが、大学評価に関しては、現在3つの評価機関が文部科学省の認証を得て評価活動をしており、平成19年度から20年度にかけては評価を受ける大学の数もピークに差し掛かっています。対象となる大学全ての評価を7年のサイクルで実施することが一体可能なのかという不安は多くの関係者が抱いていたところですが、3機関を中心とする大学関係者のご努力で何とか見通しを持てるようになったというところでしょうか。
 しかし、評価体制を維持し、評価システムの効率性を高めていく上で、3機関それぞれに問題を抱えていると思いますし、認証評価の在り方自体についても、まだ議論が熟していない部分がかなりあるように思われます。複数の評価機関がそれぞれどのような特色を持っているのか、また持つことを期待されているのか。設置認可制度と認証評価制度の「役割分担」をどのように考えるべきか。専門分野別評価と機関別評価との関係はどうなるのか。かなり性急に発足した感のある制度であるだけに、今後実施の経験を重ねながら、研究し改善を図っていくべき課題は多いものと思います。
 私学高等教育研究所主催の第32回公開研究会では、「認証評価のこれから」をテーマとして、3機関の先生方から、これまでの実施の経験を踏まえ、現状での問題意識と将来展望を語っていただきました。この冊子はその記録を収録したものですが、平成23年度からの認証評価の第2サイクルを控え、各機関とも評価システムの改善の検討を始めている時期でもあり、認証評価の問題点と将来の方向性を理解する上で良い参考にしていただけるものと思います。ご関心をお持ちの方々にご活用いただければ幸いです。

  1. 前田 早苗
    【講演】「大学基準協会が目指す大学評価」(PDF形式)
  2. 伊藤 敏弘
    【講演】「日本高等教育評価機構における認証評価の課題と今後について」(PDF形式)
  3. 川口 昭彦
    【講演】「大学評価・学位授与機構が実施する認証評価」(PDF形式)
  4. 瀧澤 博三
    【コメント】「認証評価制度のこれから 第32回公開研究会の討論から」(PDF形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***