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研究成果等の刊行

No.29(2008.03)

「全入時代を迎えた大学が直面するキャリア教育の課題」

講演者:濱名 篤、川島太津夫、角方 正幸

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧澤 博三

 進学率の上昇とともに、入試の選抜機能が低下しつつある大学教育にとって、入学させた学生たちを、いかに教育し、卒業後に適切なキャリアに送り出すかという課題は、重要であると同時に、難しい課題となってきています。卒業時の進路未決定者や一時的職業従事者は大卒の2割を占め、3年未満離職率は大卒者の3分の1に達しており、就職活動をしない、あるいは途中で就職活動を止めてしまう学生も少なからず出てきています。他方、経済産業省が「社会人基礎力」を提唱するなど、社会が大学教育に求める要請はより具体的なものとなってきています。こうした状況から、本研究所では、研究プロジェクトの1つとして「キャリア教育」を取り上げ、関西国際大学理事長・学長の濱名篤先生をプロジェクト・リーダーとして、海外の事情調査等を進めてきました。本研究所では、このプロジェクト・メンバーの先生方を講師として第30回の公開研究会を開催し、これまでの調査・研究を踏まえて、これからの大学教育の中で、キャリア教育をどのようにしていくことが必要なのかについて論ずるとともに、英米など諸外国の情勢と、国内における新たな取り組みを紹介していただきました。この冊子は当日の講演・質疑討論の内容を収録したものです。広く関係の方々にご参考にしていただければ幸いです。

  1. 濱名 篤
    【講演】キャリア教育をめぐる問題の所在(PDF形式)
  2. 川島太津夫
    【講演】「大学教育とキャリア教育:その背景とあり方」(PDF形式)
  3. 角方 正幸  松村 直樹
    【講演】「大学生の就業志向と基礎力」(PDF形式)
  4. 白川 優治
    【コメント】「キャリア教育を巡る議論と課題 第30回公開研究会より」(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***