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研究成果等の刊行

No.19(2005.03)

「高等教育の将来像とファンディングシステム」

講演者:丸山 文裕
矢野 眞和

はじめに

私学高等教育研究所主幹 瀧 澤 博 三

 日本の高等教育は、激しく変化する環境の中にあって将来を見通すことも難しく、特に厳しい競争的環境に置かれている私学は不安と焦燥に満たされています。このような時期においては、状況の激変を緩和しつつ、あるべき将来像とそれへの道筋を示すことが「政策」の役割として期待されるところですが、現実には「政策」は容易に姿を見せず、規制緩和の声を背景にむしろ後退しているように思います。いま中央教育審議会では「わが国の高等教育の将来像」についての審議が行われていますが、この答申が高等教育政策への私学の期待に応えるものになるかどうか、十分に注目し、私学の立場からの提言をしていかなければならないと思います。
 この報告書は、去る平成16年11月22日に、第20回公開研究会において、高等教育の将来像のあるべき姿とその現実へ向けた施策に基本的な関わりを持つファンディングシステムのあり方をテーマとして、高等教育財政の問題について多くの優れた研究成果を発表しておられるお二人の先生、当研究所客員研究員の矢野眞和 東京大学教授と、当研究所研究員の丸山文裕 国立大学財務・経営センター教授から、お話をうかがいました。
 そして、講師の報告後の共同討論では、活発な質疑や意見交換が行われましたが、研究会の模様を研究員にまとめていただきました。
 この公開研究会の記録が、私立大学に関係する皆様に広くお役に立つことを祈念しております。

  1. 丸山 文裕
    【講演】「ファンディングと私立大学」(PDF形式)
  2. 矢野 眞和
    【講演】「大学の市場化型改革と財政―ポスト・改革バブルを考える」(PDF形式)
  3. まとめ
      A 浦田 広朗
    私立大学のファンディングシステム ―第20回公開研究会の議論から(HTML形式)
      B 塚原 修一
    大学の市場型改革と財政 ―第20回公開研究会の議論から(HTML形式)

*** 「関連資料」部分等は割愛しました。 ***