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令和7年11月 第3028号(11月26日)

日本私立大学協会

「キャリア形成支援」テーマに研修
就職部課長研修会 生成AI活用事例など

 日本私立大学協会(小原芳明会長)は、11月11日から12日まで、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)において「令和7年度(通算第49回)就職部課長相当者研修会」を開催した。これは、同協会の就職・キャリア支援委員会(担当理事=津曲貞利鹿児島国際大学理事長、委員長=住田曉弘東京都市大学大学教学局長)が準備を進めてきたもの。このたびは、メインテーマに「社会環境の変化と多様化する学生へのキャリア形成支援」を掲げ、講演・班別研修・事例発表などを通じて活発な議論が展開された。同協会加盟大学から208大学250人が参加した。

文部科学省

研究システムの刷新目指す
有識者会議「科学の再興」を提言

 文部科学省の「科学の再興」に関する有識者会議は11月18日、日本の科学研究力を再興させるための提言をまとめた。提言では、大学部門の研究開発費の停滞や諸外国との差の拡大、日本の論文総数の停滞や注目度の高いトップ10%論文の減少など、相対的な地位の低下傾向にある現状を問題視している。目指すべき「科学の再興」の姿は、新たな知を豊富に生み出し続ける状態の実現と、基礎研究・学術研究の国際的な優位性の回復であると定義された。特に、最先端の科学を探求し、それを担う人材を擁することこそが、我が国における社会経済の発展と国力の源泉となることが強調されている。

文部科学省

「政策パッケージ」年内に最終まとめ
私大在り方検討会議「期間を区切った改革」を提案

 文部科学省の「2040年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会議」(小路明善座長)の第6回会合が11月20日に開かれ、8月に公表した中間まとめ「私立大の変革への支援強化パッケージ」を土台として、12月の会合で「最終とりまとめ」を提示することで合意した。この日は、中間まとめの検討課題のさらに深めるべき論点について、3委員連名による提出書類に基づいて議論を続けた。

中央教育審議会

職業・技能教育で団体ヒアリング
大学分科会「質向上・質保証」部会 通信教育の大学連携も

 中央教育審議会大学分科会の「質向上・質保証システム部会」(伊藤公平部会長)の第6回会合が11月18日開かれ、「専門的な職業人材・技術者の養成」に力を入れる高等教育機関として、専門職大学、私立短期大学、国立高等専門学校、専修学校専門課程(専門学校)の各団体から、それぞれの取り組みをヒアリングした。また、コロナ禍を経て注目されている大学の通信教育について私立大学通信教育協会からの報告を受け、大学間連携における通信教育の在り方をめぐって意見交換した。

国立教育政策研究所

勤務時間は依然世界最長
国際教員指導環境調査 やりがい・充実度は高水準

 国立教育政策研究所は10月7日、OECDの国際教員指導環境調査(TALIS)2024報告書のポイントを公表した。今回の結果から、日本では働き方改革により勤務時間が一定程度削減されたものの、依然として国際的に最も厳しい勤務環境にあり、特に中学校での課外活動や事務負担のさらなる軽減が必要であることが確認された。

アルカディア学報

物価高と入学料について
~物価高騰対策と入学料通知への所感~

谷岡辰郎(学校法人谷岡学園副理事長・大阪商業大学特任教授)

インタビュー

新たな音楽教育の可能性模索
相愛大学音楽学部
地域連携 寺院での演奏提供

 大阪・関西万博会場に近い大阪・南港に立地する相愛大学(前田昌宏学長)の音楽学部は、その長い歴史と仏教精神を建学の理念に持ちながら、地域社会との密接な連携を重視し、次世代の音楽家育成に力を注いでいる。少子高齢化、AI技術の進化といった現代社会の荒波の中で、教育・研究・社会貢献のあり方を問い直し、新たな音楽教育の可能性を模索している。このたびは、松本直祐樹副学長・教授に音楽と地域連携について聞いた。

連載

大学教育×生成AI ③
生成AIの基本的な活用方法

 愛媛大学  中井俊樹

連載

大学行政管理学会より
地区研究会の取組み ③
知の往還で学び成長する地域・地区を越えた学びのかたち

 北関東・信越地区研究会
 高崎健康福祉大学  西村英世

日本私立大学協会

改正私学法について講演
私大協関西支部 秋季総会開く

 日本私立大学協会(小原芳明会長)の関西支部(支部長=谷岡一郎大阪商業大学理事長・学長)は、10月21日(火)に大阪ガーデンパレスにおいて秋季総会を開催した。同支部所属の加盟83大学から56大学100人が出席し、総会、本部報告に加えて懇親会が催された。