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令和7年9月 第3020号(09月10日)

文部科学省

私学助成 4525億円要求
文科省 来年度概算要求

 文部科学省は8月29日、財務省に提出する令和8年度の概算要求を要求・要望額を公表した。文部科学関係予算(一般会計)は前年度予算比で10・0%増の6兆599億円となった。文教関係予算は前年度予算より2801億円増え、4兆5083億円。これに加え事項要求も行う。このうち、高等教育機関の多様なミッションの実現に含まれる、私立大学等の改革の推進等では前年度より149億円増の4525億円(+事項要求)を要求した。ここでは、私立学校施設・設備整備推進のための要望を加えた私学助成要求・要望額の内容について掲載する。

文部科学省

受配者指定寄付金制度
手続き簡素化など
文科省 来年度税制改正要望

 文部科学省は令和8年度の税制改正要望について、概算要求とともにその要望事項を公表した。
教育関係では①学校法人に係る指定寄附金制度の充実及び手続の簡素化②地元企業の地域学校協働活動への参画促進に向けた法人税の税額控除の創設③教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置の延長④東日本大震災により被害を受けた学校法人等に対する特別貸付けに係る消費貸借に関する契約書の印紙税の非課税措置の延長―を要望している。

文部科学省

文科省「科学の再興」目指す
有識者会議初会合 基礎研究を抜本的に強化

 文部科学省は9月5日、「科学の再興」に関する有識者会議の初会合を開催した。日本の国際的な研究プレゼンス低下や若手研究者の育成不足、研究環境整備といった課題に対し、特に基礎研究の「再興」を掲げて議論し、具体的な提言をまとめる。有識者会議の座長は東北大学前総長・総長特別顧問の大野英男氏。

日本私立大学協会

つながり高める大学広報
私大協 広報担当者協議会を開催

 日本私立大学協会(小原芳明会長)は8月26日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ケ谷(私学会館)で、通算第15回となる広報担当者協議会を開催した。全国の同協会加盟大学から広報担当者が集い、「つながりのなかで高める広報力 part2」をテーマに、学生募集と大学ブランディングにおける本質的な議論が交わされた。全国から加盟127大学164人が参集した。

文部科学省

中学校も「35人学級」実現目指す
初等中等教育概算要求 「教師の魅力」向上

 文部科学省は来年度の概算要求を公表。令和8年度概算要求のうち、初等中等教育局の主要事項は、教員の働き方改革、DXの推進、多様な生徒への支援、そして教育段階ごとの経済的負担軽減という、多層的なアプローチで日本の教育の質向上を目指す。

アルカディア学報

18歳人口の減少と地方(私立)大学の未来

 研究員 島一則(東北大学大学院教育学研究科・教育学部教授)

インタビュー

教職員・学生が一体となった支援
四国学院大学障害学生支援 教育寮でもサポート

 香川県善通寺市の四国学院大学(末吉高明学長、文学部、社会福祉学部、社会学部)は、長年にわたり、障害がある学生への支援を「当たり前のこと」として実践してきた。特に、近年義務化された「合理的配慮」の枠組みに先んじて、学生同士の学び合いや、教職員と学生が一体となったきめ細やかなサポート体制を構築してきた点は多くの大学にとって示唆に富むだろう。この取り組みについて、金関貴之事務総括部長兼学生コモンズ支援課長に聞いた。

寄稿

学生と社会をつなぐ"えんむすび"
偶然の出会いのきっかけつくる

 京都文教大学  代﨑拓也

連載

ビヨンドコロナの大学戦略 ―68―
地域課題AI教育を展開
社会実装へ導く実践力

 久留米工業大学
 日野伸一学長

 久留米工業大学(日野伸一学長、工学部)は「福岡県で最も小さな工業大学」である。1966年の短大としての開学以来、福岡県南部唯一の理工系大学として、地域産業を支える人材育成に尽力してきた。小規模を強みとし「知を磨き、情を育み、意を鍛える」という教育理念のもと、「人間味豊かな産業人の育成」を建学の精神に掲げている。そして、この理念を実現するため、学生一人ひとりが成長を実感できる大学、工学技術で地域に貢献する大学、そして新しい知と技術に向き合う大学を目指す「2027年ビジョン」を策定し、推進している。具体的な取り組みなどについて、日野学長に聞いた。

福岡学園

「学生ファースト」掲げ
新本館完成祝う

 学校法人福岡学園は、福岡歯科大学・福岡医療短期大学の新本館完成を記念し、記念式典・内覧会・祝賀会を7月27日に50周年記念講堂・新本館において開催し、官公庁関係者、大学関係者、企業など、約220人が出席した。