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令和7年8月 第3017号(08月20日)
全私学連合
私学各団体の要望とりまとめ
全私学連合代表者会議
来年度政府予算税制改正要望書を了承
全私学連合(田中愛治代表=早稲田大学総長)は7月30日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で代表者会議を開催。幼稚園から大学までの私学各団体の代表者と、日本私立学校振興・共済事業団、一般財団法人私学研修福祉会の代表者がオンライン併用により集い、令和8年度私立学校関係政府予算・税制改正に関する要望について協議し、了承した。これにより、私学各団体から政府に対する要望書がとりまとめられた。
中央教育審議会
新たな制度の枠組み提示
中教審大学分科会評価の在り方WG これまでの議論を整理
中央教育審議会大学分科会の質向上・質保証システム部会に設けられた「教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループ」(森朋子主査)は8月4日、第6回会合を開き、これまでの「議論の整理(案)」をもとに意見交換した。同WGでは、認証評価や内部質保証など、教育研究を社会で評価する取り組みの今後のあり方を専門的に検討している。
中央教育審議会
リカレント推進方策を検討
中教審生涯学習分科会 学び続ける社会の実現へ
中央教育審議会の生涯学習分科会(清原慶子分科会長)は7月25日に第134回会合を開催した。
議題は多岐にわたり、政府文書中の政策や、中教審答申「我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~」における、生涯学習分科会での審議に係る記述を共有。学校教育法施行令の改正等について、専修学校制度の見直しの動向、また、同分科会の下に設置された「社会教育の在り方に関する特別部会」での審議事項に関する意見の整理の状況などの報告を受けた。
インタビュー
地域課題への学生派遣
杏林大学CBL 卒業後も続く「第2の故郷」との絆
三鷹市に立地する杏林大学(渡邊卓学長、医学部、医療学部、総合政策学部、外国語学部)の総合政策学部が推進する「コミュニティ・ベースド・ラーニング(CBL)」は、学生を地域に派遣し、地域課題の発見と解決を目指す実践的な学びの場として注目されている。この取り組みについて、担当する岡村裕総合政策学部教授に聞いた。
アルカディア学報
戦後教育80年を迎えて
――「成功」と「失敗」の交錯する日本の教育改革を問う
客員研究員 土持ゲーリー法一(京都情報大学院大学副学長・教授)
特集
オンライン鼎談
多様な学びの選択肢を考える契機に
通信制高校からの進学者に対応する
近年、増加傾向にある通信制高校から通学制大学への進学者は、多様な生活上および学習上の課題に直面している。通信制高校の柔軟な学習形態や生徒の背景(自身のペースでの学習志向、集団生活への苦手意識など)は、全日制とは大きく異なり、大学適応に特有の課題を生んでいる。生活面では、週数日の登校から毎日の通学へのリズム適応が困難であり、体調・精神面の不安を抱える学生も少なくないし、学習面では、基礎中心の学習内容から大学の専門的な授業への進度・難易度適応が困難で、基礎学力ギャップが見られる。この結果、通信制高校卒業生の大学等進学率は約24.1%に留まっている。大学進学後の退学率も一般学生より高く、背景には学校生活不適応や人間関係が指摘されている。このたびは、特に中退予防などに実績のある東京都市大学共通教育部の白鳥成彦教授、京都文教大学・短期大学アドミッションオフィス課の高島隆平課長、九州産業大学学生部学生課の一ノ瀬大一課長に話をしてもらった。(敬称略)
インタビュー
「学群制」を振り返る
桜美林大学が示す未来への道筋
我が国では、従来の縦割り型学部・学科制とは一線を画す教育組織として「学群制」が注目されてきた。設定された大きな学びのテーマの下に隣接する学問分野や科目を集約し、特定の専門分野に限定されることなく、多様な学修分野を学ぶことを可能にするものだ。知識の専門化と断片化が進む一方で、複雑な社会課題に対応するためには、多様な視点から問題を総合的に理解し、異なる知識を統合する「学際性」が不可欠である。学群制は、このような学際的・分野横断的な学びを促進し、予測困難な時代に求められる「総合知」を育成する上で、その意義を増している。このたびは、日本の私立大学で初めて学群制を導入した桜美林大学の畑山浩昭学長に聞いた。
愛知淑徳学園
過去・現在・未来を繋ぐ
愛知淑徳学園 創立120周年記念して祝典
愛知淑徳学園(小林三太郎現理事長、名古屋市千種区)は創立120周年を迎えた今年度、「愛知淑徳学園創立120周年記念祝典・コンサート」を6月18日に開催した。会場となった日本特殊陶業市民会館フォレストホールには中高の全生徒、中高・大学の教職員、来賓など2000人以上が集まり、動画サイトのライブ配信では1200人以上が視聴。大勢の学園関係者が節目の年を共に祝った。
金城学園
地域に根差した学園に
金城学園 創立120周年式典
学校法人金城学園(加藤真一理事長、石川県金沢市)は7月12日、創立120周年記念式典を挙行した。会場となった石川県立音楽堂(金沢市)には、120年の節目を祝うため、来賓、同学園教職員、学園役員・評議員、後援会・同窓会関係者、金城大学及び金城大学短期大学部の学生、遊学館高等学校の生徒など1100人を超える関係者が参集した。