バックナンバー
令和7年8月 第3016号(08月06日)
文部科学省
「支援強化パッケージ案」示す
文科省 私立大学在り方検討会議 中間まとめで予算要求へ
文部科学省の「2040年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会議」(小路明善座長)の第4回会合が7月28日開かれ、「社会とともに歩む私立大学の変革への支援強化パッケージ(案)」と題する中間まとめを公表した。従来、規模などに応じて配分してきた私学助成金を「地域貢献度」や「研究力」の高い大学に重点配分する方向へと転換することや、経営が厳しくなる大学運営法人の増加に備えて、経営指導する対象法人を増やすこと―などが盛りこまれた。
日本高等教育評価機構
認証評価制度の在り方を探る
高等教育評価機構が協議会開催
公益財団法人日本高等教育評価機構(安井利一理事長)は7月8日、令和7年度の評価充実協議会を開催し、政策動向をもとにした認証評価制度の今後のあり方、認証評価機関としての現在の活動、将来の展望などを協議した。
文部科学省
学校法人等への寄附を促進
Mext×Funds Forum2025 企業などと意見交換
文部科学省は7月3日、学校法人等の多様な資金調達について、関係団体、産業界が一堂に会して意見交換を行う「Mext×Funds Forum 2025」を開催した。
日本私立大学協会
来年度私大関係政府予算要望など協議
私大協理事会 税制改正要望事項を検討
日本私立大学協会(小原芳明会長)は7月25日、第754回理事会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開催。議事では、令和8年度私立大学関係政府予算と税制改正の要望に関連した事項を中心に、特に税制改正要望に関しては文部科学省から担当官を招いて検討状況の説明を受けて協議した。
文部科学省
中3英語は22.9ポイントの減少
全国学力テスト経年変化分析 スマホ・ゲーム時間は40分増
文部科学省は7月31日、令和6年度に行われた全国学力テストの経年変化分析調査と保護者に対する調査の結果を公表した。2021年度と比較し、全国の小学6年生と中学3年生の学力が全教科で低下していることが明らかになった。特に小学6年生の算数では20・9?減、中学3年生の英語では前回調査より22.9ポイントの減少となった。
アルカディア学報
客員研究員 岩田雅明(新島学園短期大学前学長)
インタビュー
専門人材の配置と組織改編を推進
神戸学院大学 障がい学生支援 充実した「障がい学生支援ガイドブック」
神戸学院大学(備酒伸彦学長)は、建学の精神「真理愛好・個性尊重」に基づき、障がいがある学生への支援体制を組織的に強化している。かつては各教員や各部署の職員が個別に対応していたが、障害者差別解消法の施行を契機に、専門人材の配置と組織改編を進め、多様な学生が学びやすい環境の構築を目指す。このたびは、障がい学生支援について、平野陽子学生支援グループサブリーダーと北村沙緒理障がい学生支援コーディネーターに聞いた。
寄稿
高大接続の主体は誰か
―民間教育事業者との連携の可能性―
一般社団法人Fora代表理事
藤村琢己
連載
研究力を輝かせて④
「世界の研究拠点」へ、独自の「科学技術主義」
創立150周年のビジョン着々
東京理科大学
石川正俊学長
東京理科大学は、2031年の創立150周年に向けたビジョン「世界の未来を拓く TUS」の改革を加速させている。独自の「科学技術主義」を掲げる学長、石川正俊は独創的で分野横断的な「TUS SciTech構想」を主導し、来年(2026年)度には、「情報系」のデジタル人材育成を主眼とする新学部・学科をスタートさせる予定だ。明治期から日本の理学をリードしてきた「実力主義」の大学が、トップレベルの研究大学として世界から研究者が集う研究拠点を目指している。(敬称略)