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令和7年6月 第3010号(06月18日)
中央教育審議会
教育の質「段階評価」で見解
評価の在り方WG 高等教育7団体ヒアリング
中央教育審議会大学分科会の質向上・質保証システム部会「教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループ(WG)」(森朋子主査)は6月10日の第3回会合で、認証評価を受ける側の高等教育機関(7団体)からヒアリングした。文部科学省は「知の総和」答申を受けて、評価対象を機関別から学部・分野別などへ、評価結果も「段階評価」を取り入れて公表する新制度を検討しており、この日は、この「段階評価」の是非について議論が集中した。
政府
「人財尊重社会」の実現へ
骨太方針2025閣議決定 教育・研究改革を加速
政府は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太方針2025)」を閣議決定した。「今日より明日はよくなる」と国民が実感できる社会を目指し、「人中心の国づくり」を掲げ、その中でも「公教育の再生」「研究活動の活性化」を重要な柱と位置付けている。本格的な人口減少社会を見据え、「人財尊重社会」の実現に向け、高等教育・研究機関の変革を通じた人材育成が加速される見込みだ。
日本私立大学協会
文科省「大学入試実施要項」対応を協議
常務理事会 令和8年度見直し点を確認
日本私立大学協会(小原芳明会長)は6月13日、第535回常務理事会をオンラインと対面の併用形式で開催した。協議事項では、令和8年度大学入学者選抜実施要項等について、文部科学省の担当官から説明を受けて意見交換したほか、地方の活性化と地方私立大学の振興に向けての意見書取りまとめや、中央教育審議会のヒアリングへの対応、令和8年度私立大学関係政府予算・税制改正要望について協議した。
文部科学省
大学の国際研究交流は回復傾向
国際研究交流
概況調査 私大の短期派遣研究者は3万人
文部科学省は6月12日、「令和5年度の国際研究交流概況調査結果」を公表した。短期派遣研究者は、10万6613人(前年度比5万2640人)で、機関種別での短期派遣は、国立大学が5万7611人、私立大学では3万1431人であった。
学校法人奈良大学
シルクロードの文化研究を紹介
奈良大学 100周年記念シンポジウム
学校法人奈良大学(浅川正美理事長、奈良市山陵町)は、創立100周年記念事業の一環として、国際シンポジウム「国境を越えた研究者への道―シルクロードと奈良をつなぐ奈良大学の人材育成―」を5月31日に同大学講堂で開催した。
寄稿
キャンパス移転の経験から
都市と大学について考える
ウニベルシタス研究所 客員研究員
東北学院大学 水野麻美
インタビュー
卒業時に診療できる医学生育てる
昭和医科大学
新カリキュラム 初年次から臨床実習を導入
昭和医科大学(東京都品川区/上條由美学長)は、今年4月、昭和大学から校名を変更した。医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部を擁する同大学は「1年次は全学部の学生が富士吉田キャンパスで同じ釜の飯を食って過ごす」という伝統を守りながら、チーム医療の種を育ててきた。この特徴に新たに加わった大改革が、医学部の診療参加型臨床実習を目玉とした新カリキュラムである。カリキュラムの内容について、泉美貴教授(医学教育学講座)に聞いた。
寄稿
付けられた偏差値からの脱却はできないのか ―下―
麗澤大学大学入試・広報課 大本俊介
連載
ビヨンドコロナの大学戦略―65―
様々な医療従事者が地域に貢献
高度な医療の研究にも力
九州医療科学大学
池ノ上克学長
宮崎県延岡市に位置する九州医療科学大学(池ノ上克学長、社会福祉学部、臨床心理学部、生命医科学部、薬学部、通信教育部)は、医療・福祉の分野で主に東九州に貢献する専門職の育成を目指し、教育・研究・地域貢献の三位一体で独自の歩みを進めている。2024年には九州保健福祉大学から現在の名称に変更した。これからの取り組みについて、池ノ上学長に聞いた。
日本私立大学協会
中教審答申などで意見交換
関西・九州で支部総会
日本私立大学協会(小原芳明会長)の関西支部(支部長=谷岡一郎大阪商業大学理事長・学長)と、九州支部(支部長=津曲貞利鹿児島国際大学理事長)は、令和7年度春季総会を開催した。