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令和3年6月 第2846号(06月23日)

文部科学省

「マッチング図る重要性」を明記
大学入試検討会議が提言案
記述式問題英語民間検定共通テストは断念へ

 文部科学省の「大学入試のあり方に関する検討会議」(三島良直座長)は6月22日、第27回会議をオンラインで開き、令和7年1月以降の大学入学共通テストにおける英語民間検定試験と記述式問題の導入について「実現は困難と言わざるを得ない」とする提言案を示した。一方、全入時代という入試環境の変化に対応して「選抜という視点に加え、大学と入学者との望ましいマッチングを図る視点も一層重要」とする原則を盛り込んだ。文科省は提言がまとまり次第、今夏に最終提言を正式決定するとみられる。

政府

「骨太方針2021」を閣議決定

 政府は6月18日、臨時閣議で「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2021」と「成長戦略実行計画」を閣議決定した。

中央教育審議会

学修者本位と「開かれた」制度目指す
中教審大学分科会 「質保証部会」が今期初会合

 中央教育審議会大学分科会「質保証システム部会」の第11期の初会合が6月15日、オンラインで開かれ、今期のテーマや議論の進め方について協議した。部会長に、引きつづき吉岡知哉独立行政法人日本学生支援機構理事長を選任。①「学修者本位」の大学教育を実現する観点から質保証システム全体を見直し②大学として、質保証を通じて自己改善に努め、社会からも必要な支援を受けられるよう教育研究機能を充実していく「社会に開かれた質保証」を実現する―との基本方針を確認した。

日本私立大学協会

ニューノーマルの私大の在り方を論議
私大協第514回常務理事会 山積する政策課題に要望も

 日本私立大学協会(小原芳明会長)は6月11日、オンラインで第514回常務理事会を開催した。小原会長の挨拶ののちに協議に移り、内閣官房、文部科学省より担当官を招いて、教育再生実行会議、中央教育審議会、そして10兆円規模の大学ファンドの議論の状況などについて説明を聞き、大学政策を巡って議論した。さらに、令和4年度私立大学関係政府予算要望ならびに私立大学関係税制改正要望についても協議した。

一般社団法人全国私立大学教職課程協会

自己点検・評価の制度化をテーマに
全私教協第40回記念大会 私大の教職課程の多様性を活かして

 一般社団法人全国私立大学教職課程協会(会長=小原芳明玉川大学学長)は5月22日、第40回を記念した研究大会をオンラインで開催した。同大会では全体のテーマを「自己点検・評価の制度化―私立大学教職課程の新たな課題―」と定め、教職課程の質的向上と自己点検・評価の具体化などについて協議した。

神戸学院大学・神戸親和女子大学

互いの強みを共有し、幅広い学びを
単位互換などで連携

 神戸学院大学(佐藤雅美学長)と神戸親和女子大学(三井知代学長)は6月4日、教育研究に関する包括連携協定を締結した。両大学の強みを共有して、学生により幅広く柔軟な学びの機会を提供することを目指す。

連載

日本高等教育評価機構だより 36
コロナ禍における令和2年度の認証評価を実施して
~評価員の立場から~ 

インタビュー

授業改善にIR部門が活躍
目白大学のコロナ対応 "オール"目白で迅速な判断

 目白大学(沢崎達夫学長、新宿キャンパス:心理学部、人間学部、社会学部、メディア学部、経営学部、外国語学部、さいたま岩槻キャンパス:保健医療学部、看護学部)は、東京都新宿区にメインキャンパスを構える。感染者数が急増した昨年前期、約6000人の学生及び教職員の感染リスクは高かったといえる。しかし、トップの迅速な判断、現場の自主的なオンライン化の取り組みなど「オール目白」として安全を確保しつつ、学習の継続を実現させた。この取り組みを今野裕之副学長(教育担当)に聞いた。

連載

高校進路指導室の扉
―新しい高大連携・接続に向けて―

 コロナ禍とwithコロナ
~逆境こそ進歩のチャンスだと捉える~〈上〉
東京家政学院中学校高等学校教諭 王佳晨

連載

ビヨンドコロナの大学戦略-9-
日本の栄養学を世界へ
デジタル技術で新たな実践を創造
女子栄養大学
香川明夫学長

 女子栄養大学(香川明夫学長、栄養学部)は、2021年度から「学校法人香川栄養学園 第二期中期計画」をスタートさせている。デジタル技術の活用が教育への新機軸として加わるなど、コロナ禍を経験することで教育の実践力の深みがさらに増しているという。重視するのは、食を通して健康を目指す建学の精神の具現化。コロナを超えた先に、日本で有数の栄養系大学は何を見つめているのか。香川学長に聞いた。