平成21年4月　第2354号（4月1日）

■第１回ジュニア文学賞表彰式
　 大阪樟蔭女子大　田辺聖子文学館

　中学生や高校生の優秀な文芸作品を表彰する活動を通して、表現力豊かな若い世代を育成することを目的とした大阪樟蔭女子大学（森田洋司学長）の「田辺聖子文学館ジュニア文学賞」。昨年に初めて募集を行ったこの文学賞には、全国から8104作品もの応募があった。
　3月18日には、田辺聖子氏の母校であり田辺聖子文学館を設置する大阪樟蔭女子大学において、記念すべき第1回目の表彰式が開催された。
　表彰式には、文学館の主役である作家・田辺聖子氏をはじめ、文学館館長で古典文学者の中西　進氏や作家・林真理子氏など、各ジャンルの選考長を務めた著名人が出席。各選考長から受賞した中学生・高校生へ賞状が手渡されると、受賞者たちは喜びの表情を見せた。また、読書活動や文芸作品の創作活動に対する学校単位での取り組みを評価する学校賞の受賞校に対して、文部科学省ならびに(財)文字・活字文化推進機構から表彰状が贈られた。
　表彰式の後半には、林真理子氏による記念講演が行われ、自身が作家として成功を収めるまでのプロセスを交えて、中高生に対して「これからも創作活動を続けていって欲しい」と激励。最後に、田辺聖子氏は次回に向けて「自分の中の思わぬ才能を発揮できるかもしれない。男の子も女の子も応募する勇気を持って欲しい」とのメッセージを寄せた。