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教育学術オンライン

平成22年3月 第2395号(3月24日)

教育と産業界つなぐ人材活躍
 経産省がキャリア教育シンポジウム開く

 経済産業省は3月17日、東京・中央区の時事通信ホールにおいて、「キャリア教育シンポジウム2010〜企業と子どもが学校で出会ったら企業が変わる! 子どもが変わる」を開催、企業やNPO法人によるキャリア教育の事例発表が行われ、関係者が多数参加した。

 近年、学びの意義と将来の職業とを結びつけ、子どもたちの社会的自立に向けた力をはぐくむ「キャリア教育」が注目を集めている。産業界においては「企業市民活動」という観点で、環境活動や教育の支援を行う事例が増加している。このたびは、産業界と教育現場を結びつけて展開する先進的な事例を紹介するとともに、パネルディスカッションを行った。
 企業の担当者と、企業と教育現場を繋ぐコーディネーターが登壇し、インタビュー形式で解説された。事例は@パナソニック(株)と(株)キャリアリンク、A(株)読売新聞社と企業教育研究会、B(株)酉島製作所と日本教育開発協会。学校に提供するプログラムの開発のプロセスやその時に困ったことのエピソードなどを振り返るとともに、実際に携わった学校の生徒や社員等の感想などを伝えた。
 次に、(株)宣伝会議の田中里沙取締役編集室長、NPO法人スクール・アドバイス・ネットワークの生重幸恵理事長、文部科学省生涯学習政策局の新田正樹生涯学習企画官、経済産業省経済産業政策局の林 揚哲人材開発担当企画官をパネリストに迎え、パネルディスカッションが行われた。
 まず、「子どもに自分の仕事をどのように伝えるか」という問いに、それぞれ答えた。
 続いて、教育課程に沿った企業の教育支援の重要性、社会との接点を通して実際に体験をすること、また、企業側がキャリア教育支援を行うメリットとして、社員のモチベーションアップに繋がることなどが述べられた。


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