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平成22年1月 第2386号(1月13日)

育児休業取得進まず
  ベネッセが調査 父親の子育ての実態

 ベネッセコーポレーション(本社・岡山市)の「ベネッセ次世代育成研究所」はこのほど、父親の子育ての実態、しつけや教育などに関する「乳幼児の父親についての調査」結果をまとめた。05年につづき2回目。
 調査は、09年8月、0歳から6歳(就学前)の乳幼児を持つ父親5103名を対象に行った。この結果、「家事・育児に今以上にかかわりたい」と思う父親が増加しているにもかかわらず、実際に父親が関わっている家事・育児の内容、関わっている割合は、4年前と比べてほとんど変わっていなかった。
 育児休業の取得もあまり進んでいない。今後の不安としては、上位にお金に関する不安が挙げられており、妻との関係においては、「自分は妻に必要とされている」と感じている父親が減った。
 父親として今後不安に思うことは、上位から順に、「将来の子どもの教育費用が高いこと」(70.2%)「育児費用の負担が大きいこと」(61.4%)「自分の収入が減少しないかどうか」(48.5%)。子育ての費用面での負担感や自分の収入に関する不安が、4年前に比べ拡大している。
 地方の父親のほうが首都圏の父親に比べて圧倒的に子育てへの参加率が高い。首都圏の父親と地方の父親の育児参加について聞いたところ、「子どもを叱ったりほめたりする」は、首都圏34.1%、地方53.5%、「子どもをお風呂に入れる」は首都圏21.1%、地方41.2%だった。

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