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平成21年11月 第2379号(11月4日)

母親の6割が負担重い
  ベネッセが調査習い事など教育支出

 ベネッセコーポレーション(本社・岡山市)のシンクタンク「Benesse教育研究開発センター」はこのほど、習い事や部活などの学校外教育活動や教育支出についての調査結果をまとめた。
 調査は、09年3月に、3歳から17歳(高校二年生)までの子どもを持つ母親1万5450人を対象に実施した。
 主な調査結果は次のとおり。
 一、「子どもにとってスポーツ活動は必要」と思う母親は98.5%、「芸術活動は必要」は85.4%
 二、スポーツ活動をしている子どもは57.8%、芸術活動をしている子どもは32.7%
 スポーツの活動をしている子どもの割合は学年による差が大きく、芸術は男女による差が大きい。
 スポーツをやらせている母親が期待しているのは「健康」(74.9%、「とても期待する」の%、以下同)に加えて「礼儀やマナー」(68.1%)、「仲間と協力する姿勢」(66.8%)など、人とのかかわりについての項目も期待が高い。
 芸術活動においては「豊かな感性(感受性)を育てる」と回答した割合が最も高い(64.2%)。
 三、学校外教育活動の費用の合計(一ヵ月あたりの平均)は、子ども一人あたり1万6700円
 年収800万円以上の世帯で2万6700円、400万円未満の世帯はその三分の一の8700円。
 一人の子どもにかける学校外教育活動の費用の合計は、幼児では7200円、小学生では1万7900円、中学生では2万5100円、高校生では1万9400円。
 世帯年収が400万円未満のグループでは一ヶ月あたり8700円、世帯年収800万円以上のグループは2万6700円であり、およそ三倍の開きがある。
 四、子どものスポーツ活動や芸術活動に対して、六割が「費用の負担が重い」と感じている
 スポーツ活動に関しては63.0%、芸術活動に関しては58.4%の母親が「費用の負担が重い」と答えている。またスポーツ活動では、「応援や手伝いの負担が重い」も57.2%にのぼる。
 世帯年収別にみると、400万円未満のグループでは、75.3%が費用の負担が重いと答えている。年収800万円以上のグループであっても、49.1%が負担を感じている。

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