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平成21年9月 第2373号(9月9日)

中・四国支部
  切磋琢磨で共存の道を
  第27回分科会を四国学院大で開催

 日本私立大学協会中・四国支部(支部長=石田恒夫広島経済大学理事長)は、8月20日、21日の二日間にわたり、平成21年度分科会(事務局長相当者、就職部課長相当者、教務部課長相当者、学生生活指導部課長相当者、経理部課長相当者)を四国学院大学において開催した。

 同分科会は、昭和58年11月に開催されて以来27回目を迎える。本年も27大学から126名もの多数の出席者のもと、熱心に研修会が進められた。
 はじめに、石田支部長から、「私立大学を取り巻く環境は、ますます厳しさを増している。本日ここに集まった大学が、各々の大学の建学の精神を十分発揮し、お互い切磋琢磨しながら共存の道を選びたい。地域の大学には、それぞれに役割がある。充分な情報交換をし、実り多い研修会となるよう期待する」旨の挨拶があった。
 その後、当番大学である四国学院大学の菅 照昌常務理事から歓迎の挨拶、同大の宮脇賢一法人事務部長によるオリエンテーション、松井寿貢支部事務局長から分科会の運営について説明、その後座長の紹介と進められ、講演に移った。
 はじめに行われた基調講演では、日本私立大学協会の小出秀文事務局長が登壇。「私学振興上の諸情勢と当面する重要課題について」と題して、高等教育機関の現状、高等教育の展開状況と背景的課題、教育改革関連の動向等について資料に沿って詳細な解説をした。
 続いて、日本福祉大学の福島一政学園事業顧問が、「SD(スタッフ・ディベロップメント)の本質」と題して講演を行った。大学の置かれている現状について説明し、SDの目的、方向性、プロフェッショナルな職員像、また、その具体例、育成する条件等について詳細に述べ、職員として勤務された経験をもとに大所高所からの多くの示唆に富んだ話に、出席者一同は興味深く耳を傾けた。
 休憩の後、五つの小分科会に分かれた。@事務局長相当者分科会では、各大学の中長期計画、SD研修、後援会の運営状況等、A就職部課長相当者分科会では、「2010年3月卒就職環境中間報告及び今後の就職・採用マーケットの展望」について講師による情報提供、事例発表、B教務部課長相当者分科会では、教員の出退勤管理、休講・補講の対応、欠席管理体制、成績評価、留学生の受入れ等について、C学生生活指導部課長相当者分科会では、学生のメンタルヘルス、経済支援制度及び取組、薬物乱用防止への取組、危機管理等について、D経理部課長相当者分科会では、学生納付金滞納学生への対応、目的別予算の導入状況、税務調査への対応、旅費計算等多くの提案された協議題について熱心に討議が進められた。
 続いて行われた教育懇談会では、情報交換の輪が広がり、和気あいあいのうちに来年の再会を約して終了した。
 二日目は、日本私立学校振興・共済事業団の佐藤直也助成部補助金課課長が「私学助成の現状について〜私立大学等経常費補助金(一般補助・特別補助)〜」と題して講演を行った。私立大学等経常費補助金(一般補助・特別補助)の推移について説明した後、平成21年度以降の一般補助の変更点及び配分方法、平成21年度特別補助の変更点及び配分方法について詳細に説明した。特に特別補助については、「教員と職員が共通認識を持って学校全体で取り組んでほしい」と結んだ。
 その後、昨日に引き続き、分科会が開催され、熱心に意見交換が行われ、二日間にわたった分科会は終了した。

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