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平成21年3月 第2351号(3月4日)

神田外語大 ブリティッシュ・カウンシル]セミナーに人気沸騰
  必修間近の小学校英語 戸惑いと不安の教諭

 神田外語大学(赤澤正人学長)とブリティッシュ・カウンシルがこのほど、小学校英語教育をテーマにした特別セミナーを開いたところ、すぐに定員に達した。改めて、必修化が間近に迫った高学年の小学校英語への関心の高さが浮き彫りになった。
 小学校五、六年生の英語授業は新指導要領が全面実施される二〇一一年から必須となる。今年四月から多くの小学校で実質的にスタートするが、英語指導経験がない先生が多く、戸惑いと不安が小学校教諭の間に広がっている。
 今回のセミナーは二月八日、文部科学省、東京都教育委員会、千代田区教育委員会の後援で、全面実施が間近な高学年の小学校英語を実りあるものにするために開催。同大がセミナーの告知をした直後に定員(二〇〇人)に達した。
 このセミナーは、早期英語教育の指導者養成及び研修に関する研究を進めている同大大学院言語科学研究科の小林美代子教授と東アジア九カ国を対象に、小学校英語プロジェクト(Primary Innovation Project)に取り組んでいるブリティッシュ・カウンシルが中心となり、小学校の英語指導者らを対象に企画した。
 セミナーの基調講演は、斎藤栄二氏(京都外国語大学・京都教育大学名誉教授)が「めざそう、豊かな小学校の英語教育」、デイヴィッド・ヘイズ氏(ブロック大学・カナダ)が「優れた小学校英語教員とは?指導と研修における成功への道」というそれぞれのテーマで行った。
 午後には、実践的なワークショップ。シャンタール・ヘンミ氏(ブリティッシュ・カウンシル)、トム・レドブリ&マーク・フイーリー両氏(ブリティッシュ・カウンシル)、宮本弦氏(神田外語大学)、杉山みゆき氏(神田外語キッズクラブ)が担当した。
 セミナーには、小学校の先生はもちろん、小学校英語について関心のある人たちが多数参加。参加者の一人は「必修化が間近に迫った高学年の小学校英語に関して、今、何をするべきか、などがわかり、非常に勉強になりました」などと感想を語っていた。

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