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平成21年2月 第2348号(2月11日)

教員も街に出よう! 山形大が大地連携シンポ

 山形大学エリアキャンパスもがみは、去る二月一日、東京のキャンパスイノベーションセンターにおいて、大地連携シンポジウム「地域活性化と大学教育」を開催した。
 山形大学では、大学と地域の連携を「大地連携」と呼ぶ。「エリアキャンパスもがみ」は、大学がない山形県の北部、最上地方全域をキャンパスに見立て、同大学と八市町村が連携して教育研究活動を展開し、地域の活性化と、現地体験型学習を通じて人材育成をしていく取組み。
 シンポジウムでは、山形大学、長崎大学(井手弘人准教授)、鹿児島大学(小栗有子准教授)の地域での取組事例が次々と発表された。基調講演では、山形大学の小田隆治教授がエリアキャンパスもがみの経緯や取組を紹介。学生が地域に対して必死で考えていくプロセスに課題探求能力の育成があるなどと述べるとともに、今後は地域と世界を結んだ高等教育の国際化をしていきたいと夢を語った。
 また、長年、大学と地域づくりに関わってきた長田幹夫人材アセス株式会社営業本部長からは、「学生だけではなく、教員が地域に出て、分かりやすい言葉で語り、汗を流すことが連携のカギだ」と述べると、広報コンサルタントの萩原 誠氏は、「大学と地域を結ぶ『地域コーディネーター』がいない。コーディネーターの育成が急務だ」などと訴えた。

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