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平成20年7月 第2323号(7月9日)

「田んぼの生きもの2007」魚の25の希少種を確認

 農林水産省はこのほど、環境省と連携して実施した「田んぼの生きもの調査2007」をまとめた。
 田んぼや水路、ため池のほか雑木林など、多様な環境がネットワークを形成。さまざまな生きものにとって重要な生息・生育の場所となっている。
 同省では、平成十九年五月〜十月まで田んぼの代表的な生きものである「魚」と「カエル」などについて、生息状況を把握するための調査を全国で行った。
 調査には、同省の出先機関をはじめ、都道府県や市町村、土地改良連合会や土地改良区、さらには小学校や地域住民ら延べ五二四団体が参加した。
 この調査で、次のようなことが明らかになった。
 @日本に生息する淡水魚の約三割、カエルの約三割もの種を確認。十九年度は、魚が八八種(日本に生息する淡水魚の約三割)、カエルが一四種(日本に生息するカエル四三種の約三割)確認された。
 A全国で確認地点数が多かった魚の上位五種は、ドジョウ、ギンブナ、タモロコ、カワムツ、メダカ。カエルの上位五種はニホンアマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、ニホンアカガエル。
 B田んぼや水路は多くの希少種にとって重要な場所であることを確認。魚では、絶滅危惧IA類であるハリヨ、絶滅危惧IB類のアカヒレタビラといったタナゴの仲間をはじめ二五種の希少種が確認された。
 C田んぼの生態系を脅かす特定外来生物も確認。十九年度は、もともと日本に生息しているタナゴと交雑することが問題となっているタイリクバラタナゴをはじめ、魚で一〇種、カエルで一種の外来種が確認。
 D田んぼやその周りにもっとも多く生息する「ドジョウ」との競合が指摘されている「カラドジョウ」(外来種)の生息状況も明らかになった。昨年度までは二〇県で確認されていたが、十九年度は新たに富山県と香川県でも生息が確認された。
 農林水産省と環境省では、今年度も「田んぼの生きもの調査2008」を実施する。調査期間は平成二十年六月下旬〜十月。

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