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平成19年9月 第2288号(9月19日)

IR活動等を視察・調査 米大学の事例研究セミナー

 NPO法人グローカル・エデュケーション・サポート主催・日本私立大学協会企画協力による「アメリカ大学の事例研究セミナー」が、去る八月二十七日から九月二日までの七日間の日程で開催された。同セミナーには一三大学・二団体から十九名が参加し、ニューヨーク(マンハッタン)を中心に、六つの大学と一つのインターナショナル・スクールを視察・調査し、所定の成果を修めて無事帰国した。
 同セミナーでは、日本の大学でも最近話題となっている米大学のIR(インスティテューショナル・リサーチ)活動を中心テーマに、エンロールメントマネジメント、リテンション、教員評価、アクレディテーション、危機管理などをサブテーマとして、訪問先の大学等の事例を聞いた上で、活発な質疑が行われた。
 それによると、IRとは一般的に「大学内における非財務データの報告と分析」とされている。また、IRオフィスの役割は、@大学の紹介文書の作成(アメリカの大学ではファクトブックと言われる)、A大学経営陣(マネジメント)をサポートするためのデータの提供、ただし、データの提供はするが経営陣に新規事業の提案等はしない、B学内の各セクションが作成した調査データ(デジタルデータ)のLAN上での収集・分析、C外部機関(連邦政府、州政府、評価機関等)への報告義務の実行とマスコミ等への情報提供、とされている。
 IRオフィスのスタッフ数は、教職員が数千人の大型大学であっても五〜六人で多くても九人程度。小規模大学では兼任者が一人というところもある。スタッフの専門性として求められる資質は、データ分析の専門家(アナリスト)、心理学や社会学等の専門家ということであった。
 【参加者(敬称略)】
▽団長・白井宏尚(神奈川大学理事長)
▽江端源治(玉手山学園・関西福祉科学大学理事長)
▽岡田道一(桜美林大学常勤監査役)
▽久保哲男(京都外国語大学学部長・教授)
▽金銅英二(松本歯科大学教授)
▽齋藤淳二(国士舘大学学長室主幹)
▽齋藤真左樹(日本福祉大学教育開発室部長)
▽佐藤良一(桜美林大学事務局長)
▽竹本公則(福岡工業大学入試広報部事務部長)
▽新田光子(金沢工業大学広報課広報係長)
▽福本健一(武蔵野音楽大学管理部楽器管理室参事)
▽朴澤憲治(朴澤学園・仙台大学東京事務所長)
▽宮元純孝(中村学園大学事務局次長・就職課長)
▽村中可依(金沢工業大学企画調整課)
▽山ア 仁(東京造形大学事務局長)
▽今泉博之(財団法人私立大学退職金財団管理部主幹)
▽賀来哲治(財団法人私立大学退職金財団事務局長)
▽岡田 誠(日本私立大学協会企画調整室調査役)
▽渡部伸治(日本私立大学協会業務部長)
 【訪問先は次の通り】
 ○イエール大学(コネチカット州ニューヘブン市)、調査テーマ:IRと意思決定システム
 ○ペース大学(ニューヨーク市)、調査テーマ:危機管理
 ○ニューヨーク大学(ニューヨーク市)、調査テーマ:IRとエンロールメントマネジメント
 ○コロンビア大学(ニューヨーク市)、キャンパスツアーのみ
 ○ストーニーブルック大学(ニューヨーク州ストーニー市)、調査テーマ:IRとアクレディテーション・教員評価
 ○ニュースクール(ニューヨーク市)、調査テーマ:独立した八つの大学の管理とIR
 ○国連国際学校(ニューヨーク市)、調査テーマ:アメリカの大学受験事情と日本語教育

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