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平成19年6月 第2275号(6月6日)

4月の失業率 9年ぶりに4%を下回る 就業者数(前年同期比)76万人増

 総務省は五月二十九日、平成十九年四月の労働力調査の結果を発表した。それによると、完全失業率(季節調整値)は三・八%と前月に比べ〇・二ポイント低下、平成十年三月以来の低い水準となった。就業者数は六四四四万人と七か月連続で増加、完全失業者数は一七か月連続で減少した。
 一、 就業状態別人口
 前年同月に比べ、労働力人口は六〇万人(〇・九%)増加、非労働力人口は二七万人(〇・六%)減少した。
 二、就業者の動向
 就業者数は六四四四万人と前年同月に比べ七六万人(一・二%)増、七か月連続で増加した。男性は三四万人、女性は四二万人それぞれ増加した。
 雇用者数は五五四四万人と前年同月に比べ八五万人(一・六%)増と二六か月連続で増加した。
 自営業主・家族従業者数は八六九万人と前年同月に比べ一一万人減、二一か月連続で減少した。
 非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、非農林業雇用者は五四九三万人と七七万人(一・四%)増、二八か月連続で増加した。常雇は四七五四万人と八〇万人(一・七%)増、二六か月連続で増加。臨時雇は六三六万人と一万人(〇・二%)減、四か月ぶりで減少。日雇は一〇三万人と一万人(一・〇%)減、二か月連続で減少した。
 企業の従業者規模別非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、一〜二九人規模は一七二三万人と一五万人(〇・九%)増、五か月ぶりで増加。三〇〜四九九人規模は一八八九万人と一九万人(一・〇%)増、二か月連続で増加。五〇〇人以上規模は一三一四万人と三七万人(二・九%)増、六か月連続で増加した。
 主な産業別就業者数及び対前年同月増減では、農林業は二六四万人と三万人(一・一%)減少。建設業は五七七万人と三万人(〇・五%)減少。製造業は一一五七万人と一〇万人(〇・九%)増加。運輸業は三一一万人と三万人(一・〇%)増加。卸売・小売業は一一二七万人と一八万人(一・六%)増加。飲食店、宿泊業は三三〇万人と一五万人(四・八%)増加。医療、福祉は五九一万人と三一万人(五・五%)増加。サービス業は九四四万人と三万人(〇・三%)減少した。
 三、完全失業者の動向
 完全失業者数は二六八万人と前年同月に比べ一六万人(五・六%)減、一七か月連続で減少した。男性は九万人(五・三%)、女性は五万人(四・四%)それぞれ減少した。
 求職理由別完全失業者のうち、「勤め先都合」は五八万人と前年同月に比べ一一万人の減少、「自己都合」は九七万人と六万人減少した。
 完全失業率は三・八%と前月に比べ〇・二ポイント低下した。男性は四・〇%と〇・一ポイント、女性は三・六%と〇・三ポイントそれぞれ低下した。
 年齢階級別では、男性は三五〜四四歳及び六五歳以上を除くすべての各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。
 女性は一五〜二四歳及び五五〜六四歳の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率ともに前年同月に比べ減少(低下)した。
 完全失業者のうち、「世帯主」は六六万人と前年同月に比べ三万人減少した。

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