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平成18年12月 第2256号(12月13日)

合計特殊出生率1.26
  1.25(6月の概数)を修正「人口動態統計」 

 厚生労働省は十一月三十日、平成十七年人口動態統計(確定数)を発表した。出生数は前年より四万八一九一人減少した。また、一人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は、六月の速報値段階で一・二五と公表したが一・二六と修正した。死亡数は、前年より五万五一九四人増加した。婚姻件数は前年より六一五二組、離婚件数は八八八七組それぞれ減少した。

 1、出生数
 出生数は一〇六万二五三〇人(男五四万五〇三二人、女五一万七四九八人)で前年の一一一万七二一人より四万八一九一人減少し、出生率(人口千対)は八・四で前年の八・八を下回った。合計特殊出生率は一・二六で前年の一・二九を下回った。
 母の年齢(五歳階級)別にみると、出生数は前年に引き続き二九歳以下で減少し、三五歳以上で増加傾向だったが、三〇〜三四歳は減少に転じた。合計特殊出生率も前年同様、二九歳以下で低下し、三五歳以上で上昇したが、前年上昇した三〇〜三四歳は再び低下した。
 出生順位別では、出生数・合計特殊出生率ともに第一子から第三子以上に至るまで前年を下回っているが、母の年齢(五歳階級)別と併せてみると、三五歳以上の各階級で第一子と第二子が概ね前年を上回った。
 2、死亡数
 死亡数は一〇八万三七九六人で前年の一〇二万八六〇二人より五万五一九四人増加し、死亡率(人口千対)は八・六で前年の八・二を上回った。
 悪性新生物(がん)の死亡数は三二万五九四一人で、死亡率(人口一〇万対)は二五八・三であり、死亡総数の三〇・一%を占めて死因順位の第一位だった。
 第二位は心疾患(心臓病)、第三位は脳血管疾患(脳卒中)である。年齢調整死亡率(人口千対)は男五・九、女三・〇で男女共に前年と同率だった。
 3、自然増加数
 自然増加数はマイナス二万一二六六人で、前年の八万二一一九人より一〇万三三八五人減少し、自然増加率(人口千対)はマイナス〇・二で、前年の〇・七を下回り、数・率ともに、統計の得られていない昭和十九〜二十一年を除き、現在の形式で統計をとり始めた明治三十二年以降初めてマイナスとなった。
 4、死産数
 死産数は三万一八一八胎で、前年の三万四三六五胎より二五四七胎減少し、死産率(出産千対)は二九・一で、前年の三〇・〇を下回った。
 5、婚姻
 婚姻件数は七一万四二六五組で、前年の七二万四一七組より六一五二組減少したが、その減少幅は前年の一万九七七四組に比べて小さい。婚姻率(人口千対)は五・七で、前年と同率だった。
 6、離婚
 離婚件数は二六万一九一七組で、前年の二七万八〇四組より八八八七組減少したが、その減少幅は前年の一万三〇五〇組に比べて小さい。離婚率(人口千対)は二・〇八で、前年の二・一五を下回った。

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