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平成18年11月 第2254号(11月22日)

「国勢調査」 総人口1億2776万7994人 人口増加率、低下続く

 総務省はこのほど、平成十七年国勢調査第一次基本集計(十月一日現在)結果を発表した。それによると、我が国の総人口の確定数は、一億二七七六万七九九四人で、前回の平成十二年調査に比べ八四万二一五一人、〇・七%増加した。人口増加率は昭和五十五年以降低下を続け、この五年間は調査開始以来最も低い。
 人口を男女別にみると、男性が六二三四万八九七七人、女性が六五四一万九〇一七人で、男性が三〇七万四〇人少なく、人口性比(女性一〇〇人に対する男性の数)は九五・三となり、平成十二年に比べ〇・五ポイント低下した。
 我が国の人口は、世界の人口六四・六億人の二・〇%を占め、中国(一三・二億人)、インド(一一・〇億人)、アメリカ合衆国(三・〇億人)などに次いで一〇番目となった。
 我が国の人口密度は三四三人/平方キロメートルで、人口一〇〇〇万人以上の国の中ではバングラデシュ(九八五人/平方キロメートル)、韓国(四八〇人/平方キロメートル)、オランダ(三九二人/平方キロメートル)に次いで四番目となった。
 一年前(平成十六年十月一日現在)の推計人口(補間補正後)は一億二七七九万人で、今回の国勢調査人口は、これを二万二〇〇〇人下回っている。十月一日現在の人口が前年を下回ったのは、戦後初めて。
 人口の変動は、自然増減(出生者数―死亡者数)と社会増減(入国者数―出国者数)により生ずるが、このうち、人口動向の基調となる自然増減は漸減しており、我が国の人口は減少局面にあるとみられる。
 人口増加率は東京都が四・二%と最も高く、次いで神奈川県が三・六%、沖縄県が三・三%で、一五都府県で人口増加となった。平成十二年では約半数の二四都府県で人口が増加していたが、十七年では九県少なくなった。
 人口減少率は秋田県が三・七%と最も高く、次いで和歌山県が三・二%、青森県が二・六%で三二道県で人口が減少した。
 人口を年齢別にみると、一五歳未満人口(年少人口)は一七五二万一二三四人(総人口の一三・七%)、一五歳以上六五歳未満人口(生産年齢人口)は八四〇九万二四一四人(同六五・八%)、六五歳以上人口(老年人口)は二五六七万二〇〇五人(同二〇・一%)だった。
 年少人口は、平成十二年に比べ九五万一二六五人(五・一%)減。また、総人口に占める割合は〇・九ポイント低下しており、調査開始以来最も低い。生産年齢人口は、平成十二年に比べ二一二万七二一七人(二・五%)減。また、総人口に占める割合は二・一ポイント低下した。
 老年人口は、平成十二年に比べ三六六万六八五三人(一六・七%)増。また、総人口に占める割合は二・八ポイント上昇しており、調査開始以来最も高い。

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