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平成18年11月 第2254号(11月22日)

武蔵工業大学
  環境情報学部開設10周年 武蔵工大がパネルディスカッション開く

 武蔵工業大学(中村英夫学長)は、去る十月二十一日、同大学の横浜キャンパスにおいて、環境情報学部開設一〇周年を記念した記念碑の除幕式を執り行うとともに、パネルディスカッションを開催した。
 除幕式では、同大学の創立の由来、建学の精神「公正・自由・自治」、メッセージのほか、同大学にゆかりのある一〇か国の石が埋め込まれた左右一対の記念碑が披露された。
 「国内外の地域と連携した環境教育のあり方」をメインテーマとするパネルディスカッションでは、はじめに、増井忠幸環境情報学部長が「開設一〇周年を機に、これからは環境情報教育のリーダーとしての地位を確立していきたい」と挨拶。次に、同大学の海外フィールド研修や遠隔環境教育プログラム、また、地域連携活動などで関係の深いパネリスト六人が紹介された。そして、周 培疆武漢大学教授が「中国における環境教育の現状と発展」について、丁 国北京林業大学副教授が「中国における荒漠化防治と環境教育」について、リチャード・プリマックボストン大学教授が「SFS(School for Field Studies)の参加型の環境教育とオーストラリアの熱帯雨林プログラムの実践」について、マダヴ・プラサドゥ・ネウパネカトマンズ大学分校ナショナル大学学長が「ネパールの環境保全における高等教育の役割」について、伊藤秀明横浜市都筑区区長が「都筑区における環境教育の取組」について、青山貞一環境情報学部教授が「環境政策への市民参加」について、それぞれ事例発表を行った。
 続いて「行動の推進・態度の変容『環境のための教育』の推進に向けて」並びに「効果的なコミュニケーションと国際理解教育」について話し合われ、大学教員の姿勢やフェイス・トゥ・フェイスの接触が重要であることなどを確認した。
 懇親会では、中村学長が「環境情報学部は学際的・実践的・国際的な教育研究を行ってきた。卒業生は多様な分野と地域で立派な仕事をしており、その成果は十分に上がっている」と挨拶し、出席者は同学部の今後の更なる躍進に期待を寄せていた。

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