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平成18年8月 第2243号(8月23日)

学校基本調査速報
過去最低の児童生徒数

大学等進学率49.3%で過去最高

 1面に掲載のとおり、文部科学省は去る八月十日、平成十八年度の学校基本調査速報を公表した。それによると、小学校の児童数は七一八・七万人、中学校の生徒数は三六〇・二万人で、それぞれ過去最低となった。一方、大学等進学率は四九・三%で過去最高となった。同調査から、初等中等教育機関と専修学校・各種学校に係る、学校調査並びに卒業後の状況調査の主な結果について掲載する。

学校調査
 1、小学校
  学校数は二万二八七八校で、前年度より二四五校減少している。このうち、公立は二万二六〇七校で二四九校の減少、私立は一九八校で四校の増加となっている。
  児童数は七一八万七四二八人(男三六七万五四八五人、女三五一万一九四三人)で、前年度より一万三〇人減少している。これで昭和五十七年から二五年連続して減少し、過去最低となった。このうち、公立は七〇六万七八六八人で一万一九二〇人の減少、私立は七万三〇七〇人で二一二〇人の増加となっている。
  教員数(本務者)は四一万七八六二人(男一五万五九一三人、女二六万一九四九人)で、前年度より一〇二九人増加している。
 2、中学校
  学校数は一万九九二校で、前年度より四三校減少している。このうち、公立は一万一九〇校で四八校の減少、私立は七二六校で五校の増加となっている。また、中高一貫教育を行う学校数は併設型が九八校、連携型が一七七校で、前年度より併設型は一八校、連携型は六校それぞれ増加している。
  生徒数は三六〇万一五二八人(男一八四万二一〇二人、女一七五万九四二六人)で、前年度より二万四八八七人減少している。これで昭和六十二年から二〇年連続して減少し、過去最低となった。このうち、公立は三三二万七七三人で二万九七三四人の減少、私立は二四万七三四八人で四八四二人の増加となっている。
  教員数(本務者)は二四万八二六四人(男一四万六〇二五人、女一〇万二二三九人)で、前年度より四三〇人減少している。
 3、高等学校(全日制・定時制課程)
  学校数は五三八五校で、前年度より三三校減少している。このうち、公立は四〇四五校で三七校の減少、私立は一三二五校で四校の増加となっている。また、中高一貫教育を行う学校数は併設型が九八校、連携型が七八校で、併設型は前年度より一七校増加し、連携型は前年度と同数となっている。
  生徒数は三四九万四二七四人(男一七六万九〇一四人、女一七二万五二六〇人)で、前年度より一一万九六八人減少している。このうち、公立が二四四万七二〇七人で八万二五五人の減少、私立が一〇三万八二八〇人で三万六四三人の減少となっている。なお、全日制の生徒数は三三八万五四五九人、定時制の生徒数は一〇万八八一五人となっている。
  教員数(本務者)は二四万七七九六人(男一七万八七〇六人、女六万九〇九〇人)で、前年度より三六一二人減少している。なお、全日制の教員数は二三万五〇八五人、定時制の教員数は一万二七一一人となっている。
 4、中等教育学校
  学校数は二七校(国立二校、公立一五校、私立一〇校)で、前年度より八校増加している。生徒数は一万一六四八人(国立一四三七人、公立五六二四人、私立四五八七人)で、前年度より四一九二人増加している。教員数(本務者)は八一八人(男五五七人、女二六一人)で、前年度より二五八人増加している。
 5、盲・聾・養護学校
  学校数は盲学校七一校(国立一校、公立六八校、私立二校)、聾学校一〇四校(国立一校、公立一〇二校、私立一校)、養護学校八三一校(国立四三校、公立七七七校、私立一一校)となっている。在学者数は盲学校三六八八人(男二三五〇人、女一三三八人)、聾学校六五四四人(男三五七七人、女二九六七人)、養護学校九万四三六〇人(男六万一五〇四人、女三万二八五六人)となっている。教員数(本務者)は盲学校三三二三人(男一六七三人、女一六五〇人)、聾学校四九〇八人(男一九二〇人、女二九八八人)、養護学校五万六八二七人(男二万三六五六人、女三万三一七一人)となっている。
 6、幼稚園
  幼稚園数は一万三八三五園で、前年度より一一四園減少している。このうち、公立は五四六九園で七七園の減少、私立は八三一七園で三七園の減少となっている。
  園児数は一七二万六五一八人(男八七万五〇九八人、女八五万一四二〇人)で、前年度より一万二二四八人減少している。このうち、公立は三四万二三〇〇人で六六四五人の減少、私立は一三七万七六八七人で五五六二人の減少となっている。年齢別では、三歳児が四二万三七六五人(全園児数の二四・五%)、四歳児が六二万九三五一人(同三六・五%)、五歳児が六七万三四〇二人(同三九・〇%)となっている。
  教員数(本務者)は一一万八三三人(男六九〇七人、女一〇万三九二六人)で、前年度より四四〇人増加している。
 7、専修学校
  学校数は三四四一校(国立一一校、公立一九九校、私立三二三一校)で、前年度より二校増加している。このうち、高等課程を置く学校は五五二校、専門課程を置く学校は二九九六校となっている。
  生徒数は七四万九九九六人(男三四万八七〇一人、女四〇万一二九五人)で、前年度より三万三七八七人減少している。このうち、高等課程は四万二四六六人で三四二三人の減少、専門課程は六六万七〇七〇人で二万八五三八人の減少となっている。分野別では、医療関係が二二万三二一八人(全生徒数の二九・八%)、文化・教養関係が一五万九〇五六人(同二一・二%)、工業関係が一〇万七一二二人(同一四・三%)、衛生関係が九万二五七三人(同一二・三%)等となっている。
 8、各種学校
  学校数は一七二九校(公立一四校、私立一七一五校)で、前年度より一〇一校減少している。
  生徒数は一四万九九七六人(男七万四一六二人、女七万五八一四人)で、前年度より一万三六九一人減少している。課程別では、自動車操縦が四万四七九人(全生徒数の二七・〇%)、予備校が二万七五五一人(同一八・四%)等となっている。

卒業後の状況調査
 1、中学校卒業者
  平成十八年三月の卒業者数は一二一万一二七三人(男六一万八五四五人、女五九万二七二八人)で、前年度より二万五〇九〇人減少している。このうち、高等学校等進学者は一一八万三二七七人で二万三八八五人の減少となったものの、進学率は九七・七%で過去最高となった。そのほか、専修学校(高等課程)進学者は三三〇五人で一五人の減少(進学率〇・三%)、就職者は七五八〇人で三一二人の減少(就職率〇・七%)等となっている。
 2、高等学校(全日制・定時制課程)卒業者
  平成十八年三月の卒業者数は一一七万一五〇四人(男五九万四〇八五人、女五七万七四一九人)で、前年度より三万一二三四人減少している。このうち、大学等進学者は五七万八一二五人で九七八九人の増加となり、進学率は四九・三%で過去最高となった。そのほか、専修学校(専門課程)進学者は二一万三〇七五人で一万五七八三人の減少(進学率一八・二%)、就職者は二〇万八八一三人で二〇六二人の増加(就職率一八・〇%)等となっている。

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