Home日本私立大学協会私学高等教育研究所教育学術新聞加盟大学専用サイト
教育学術オンライン

平成18年8月 第2243号(8月23日)

平成18年度 大学(学部)の学生数微減で250万人
大学院の学生数26万人で過去最高

学校基本調査速報

 文部科学省は、このほど平成十八年度学校基本調査速報(平成十八年五月一日現在)を公表した。それによると、大学数は七四四校(前年度より一八校増加)で、大学の学生数は二八五万九二〇七人(同五八四四人減少)で、そのうち、学部学生数は二五〇万四九〇〇人(同三一八八人減少)であった。また、大学・短期大学への進学率は五二・三%(同〇・八ポイント上昇)で過去最高。このうち、大学(学部)への進学率は四五・五%(同一・三ポイント上昇)で過去最高、短期大学(本科)への進学率は六・八%(同〇・五ポイント低下)となっている。高等教育機関についての概要は次のとおりである。(初等中等教育機関等の概要は2面に掲載)

大学
 (1)学校数=七四四校(私立五六八校、国立八七校、公立八九校)で前年度より一八校増加(私立一五校増、国立増減なし、公立三校増)している。
 (2)学生数=二八五万九二〇七人(私立二一〇万二四〇二人、国立六二万八九四五人、公立一二万七八六〇人)で前年度より五八四四人減少している。また、学部学生数は、二五〇万四九〇〇人で前年度より三一八八人減少している。
    一方、大学院学生は二六万一〇三八人で前年度より六五五八人増加し、過去最高となった。
    次に、学生数を設置者別の割合でみると、私立七三・五%、国立二二・〇%、公立四・五%である。また、男子学生数は一七三万一七三七人でその割合は六〇・六%、女子学生数は一一二万七四七〇人でその割合は三九・四%で過去最高となっている。
 (3)関係学科・専攻分野別学生の構成比=(1)学部学生でみると、「社会科学」が三七・〇%で最も高く、次いで「工学」一七・〇%、「人文科学」一六・〇%等の順となっている。その年次推移をみると、「家政」の比率は年々上昇してきているが、「社会科学」、「工学」の比率が低下している。
    (2)大学院修士課程の専攻分野別構成比をみると、「工学」が三九・四%で最も高く、次いで「社会科学」一二・一%、「理学」八・五%等の順となっている。さらに、その年次推移をみると、「医・歯学」の比率は年々上昇してきているが、「社会科学」の比率は低下してきている。
    (3)大学院博士課程の専攻分野別構成比をみると、「医・歯学」が二六・四%で最も高く、次いで「工学」一八・五%、「人文科学」一〇・二%等の順となっている。年次推移では、「医・歯学」の比率は低下している。
    (4)大学院専門職学位課程の専攻分野別構成比をみると、「社会科学」が九四・八%で最も高い。
 (4)入学状況=(1)大学学部への入学者数は、六〇万三〇五〇人(うち私立四七万二〇九〇人、国立一〇万四〇二五人、公立二万六九三五人)で前年度より七一〇人減少(うち私立一四九〇人減少)している。
    入学者の「出身高校の所在地県」と「入学した大学の所在地県」との関係をみると、大学(学部)の入学者のうち、「自県(出身高等学校と同一県)内の大学へ入学した者の比率」は四〇・八%(前年度より〇・七ンポトイ増加)となっている。
    これを男女別にみると男子は三九・三%、女子は四二・九%である。
    (2)大学院への入学者数は修士課程が七万七八五一人(男子五万四五九六人、女子二万三二五五人)、博士課程が一万七一三一人(男子一万二〇六六人、女子五〇六五人)、さらに、専門職学位課程が八八九九人(男子六四二五人、女子二四七四人)となっている。
    なお、修士課程の入学者のうち「社会人」は八一五九人(一〇・五%)。博士課程の入学者数を年齢別にみると、「三〇〜三四歳」三三四三人、「二四歳」三〇〇一人の順となっている。
    (3)専門職学位課程入学者数を年齢別にみると、「二二歳」が一五五〇人(一七・四%)と最も高く、次いで「二三歳」が一四二六人(一六・〇%)等の順となっており、「社会人」は三五四二人で全体の三九・八%を占める。
    また、法科大学院の入学者では、「二二歳」が一一三六人(一九・七%)で最も高く、「二三歳」が一〇七三人(一八・六%)、「社会人」は一六九九人で全体の二九・四%を占める。
 (5)大学への編入学者数=短期大学からの編入学者が九四六三人(男子二九六二人、女子六五〇一人)、高等専門学校からが二九九〇人(男子二五二九人、女子四六一人)、専修学校専門課程からが二五五七人(男子一三一七人、女子一二四〇人)となっている。
 (6)本務教員数=一六万四四八三人で前年度より二七九三人増加している。なお女子教員は二万八五九七人(一七・四%)で前年度より〇・七ンポトイ増加している。

短期大学
 (1)学校数=四六九校(私立四二一校、国立八校、公立四〇校)で前年度より一九校減少(私立一五校減少、国・公立各二校減少)している。
 (2)学生数=二〇万二一九七人(私立一八万九六九一人、国立五九七人、公立一万一九〇九人)で前年度より一万七一五八人減少している。
 (3)本科学生の関係学科別学生の構成比=「教育」が三〇・九%で最も高く、次いで「家政」二一・一%、「人文」一二・五%、「社会」一二・二%等の順。その年次推移をみると、「教育」の比率は年々上昇しているが、「人文」、「教養」は低下してきている。
 (4)入学状況=本科への入学者数は九万七四一人(うち私立八万六〇三三人)で前年度より八六九〇人(うち私立七六四七人)減少した。そのうち、自県内の短期大学に入学した者の割合は六三・一%で、前年度より一・二ポイント上昇している。
 (5)本務教員数=一万一二七九人で前年度より六八一人減少している。

高等専門学校
 (1)学校数=六四校(私立三校、国立五五校、公立六校)で前年度より公立が一校増加している。
 (2)学生数=五万九三八〇人で前年度より二二〇人増加しており、微増だが増加傾向にある。
 (3)入学者数=一万一三三〇人で前年度より一五人減少している。
 (4)本務教員数=四四七一人で前年度より二名増加。

大学・大学院・短期大学の通信教育
 (1)学校数=四三校(うち通信制の学部を置く大学三六校、大学院を置く大学一九校)、短期大学は八校で前年度より大学は一校増加し、大学院は同数、短期大学は一校減少している。
 (2)学生数=大学二四万五一八三人、大学院九四七四人、短期大学二万八四五六人で、前年度より大学は八四六人減少、大学院は一六〇人減少、短期大学は三二人増加している。
 (3)正規の課程の入学者数=大学一万三九〇五人、大学院一二二六人、短期大学五五三二人で、それぞれ前年度より減少している。

Page Top