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平成18年8月 第2242号(8月9日)

CRESTタイプの第一期課題決定 私大は応募25件、採択5件

 科学技術振興機構(沖村憲樹理事長)は、戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ)第一期募集研究領域における平成十八年度新規採択研究課題を決定した。応募数は二九〇件(私大二五)で、採択数は四三件(私大五)であった。八つの研究領域別の新規採択研究代表者及び研究課題名は次のとおり。

 (1)先進的統合センシング技術(応募四八、採択五) ▽伊藤寿浩(東京大大学院)安全・安心のためのアニマルウォッチセンサの開発、▽徐 超男(産業技術総合研究所)応力発光体を用いた安全管理ネットワークシステムの創出、▽戸辺義人(東京電機大)実世界検索に向けたネットワークセンシング基盤ソフトウェア、▽藤野陽三(東京大大学院)都市基盤の災害事故リスクの監視とマネジメント、▽山中一司(東北大)多種類の危険・有害ガスに対する携帯型高感度ガスセンサシステム
 (2)情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術(応募一〇、採択四) ▽小池帆平(産業技術総合研究所)しきい値電圧をプログラム可能な超低消費電力FPGAの開発、▽後藤 敏(早稲田大大学院)超低消費電力メディア処理SoCの研究、▽高木直史(名古屋大大学院)単一磁束量子回路による再構成可能な低電力高性能プロセッサ、▽中村 宏(東京大)革新的電源制御による次世代超低電力高性能システムLSIの研究
 (3)マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション(応募四〇、採択七) ▽長岡正隆(名古屋大大学院)凝集反応系マルチスケールシミュレーションの研究開発―大規模原子情報の疎視化・再構成技法・疎視的理論の開発、▽羽角博康(東京大)海洋循環のスケール間相互作用と大規模変動、▽町田昌彦(日本原子力研究開発機構)超伝導新奇応用のためのマルチスケール・マルチフィジックスシミュレーションの基盤構築、▽三上益弘(産業技術総合研究所)DDSシミュレータの研究開発、▽諸熊奎治(京都大)複雑分子系の複合分子理論シミュレーション、▽山中康裕(北海道大大学院)海洋生態系将来予測のための海洋環境シミュレーション研究、▽山本量一(京都大大学院)ソフトマターの多階層/相互接続シミュレーション
 (4)代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御基盤技術(応募四七、採択五) ▽新井洋由(東京大)生体膜リン脂質多様性の構築機構の解明と高度不飽和脂肪酸要求性蛋白質の同定、▽礒辺俊明(首都大学東京大学院)RNA代謝解析のための質量分析プラットフォームの開発、▽鍋島陽一(京都大大学院)代謝応答を統御する新たな分子機構の研究、▽藤木幸夫(九州大大学院)オルガネラ―ホメオスタシスと代謝調節・高次細胞機能制御、▽三村徹郎(神戸大)液胞膜エンジニアリングによる植物代謝システム制御
 (5)新機能創成に向けた光・光量子科学技術(応募三七、採択六) ▽兒玉了祐(大阪大大学院)高エネルギー密度プラズマフォトニクス、▽五神真(東京大大学院)時空間モルフォロジーの制御による能動メゾ光学、▽馬場俊彦(横浜国立大大学院)フォトニックナノ構造アクティブ光機能デバイスと集積技術、▽松岡隆志(東北大)温度安定性に優れた光通信用InN半導体レーザの研究、▽宮野健次郎(東京大)電子相関による光と電子の双方向制御の実現、▽渡部俊太郎(東京大)高強度光電界による電子操作技術の開拓
 (6)物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術(応募三四、採択五) ▽河田 聡(大阪大大学院)プラズモンポラリトンをプローブとするナノ顕微分析法の開拓、▽小宮山進(東京大)半導体量子構造の探索とテラヘルツ波計測技術開拓、▽末永和知(産業技術総合研究所)ソフトマターの分子・原子レベルでの観察を可能にする低加速高感度電子顕微鏡開発、▽宝野和博(物質・材料研究機構)レーザー補助広角三次元アトムプローブの開発とデバイス解析への応用、▽水谷五郎(北陸先端科学技術大学院大)高機能光和周波顕微鏡の開発
 (7)生命現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術(応募三八、採択五) ▽佐々木裕次(高輝度光科学研究センター)高精度一分子内動画計測から見える生体分子構造認識プロセス、▽中山喜萬(大阪大大学院)カーボンナノチューブを用いた単一生体分子ダイナミクスの計測、▽永山國昭(自然科学研究機構)ns―nm分解能の光子・電子ハイブリッド顕微鏡の開発、▽樋口秀男(東北大)In vivoナノイメージング技術の開発と生体運動機構の解明、▽宮澤淳夫(理化学研究所)細胞内標識による生物分子トモグラフィー
 Gデジタルメディア作品の制作と支援する基盤技術(応募三六、採択六) ▽稲蔭正彦(慶應義塾大)ユビキタス・コンテンツ製作支援システムの研究、▽河口洋一郎(東京大大学院)超高精細映像と生命的立体造形が反応する新伝統芸能空間の創出技術、▽斎藤英雄(慶應義塾大)自由空間に三次元コンテンツを描き出す技術、▽須永剛司(多摩美術大)情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築、▽藤幡正樹(東京芸術大大学院)デジタルメディアを基盤とした二十一世紀の芸術創造、▽渡辺富夫(岡山県立大)人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術

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