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教育学術オンライン

平成21年12月 第2383号(12月2日)

関田教授(創価大)が講演
  名城大がFDフォーラム開く

 名城大学(下山 宏学長)は11月6日、名城大学天白キャンパスにおいて、第11回FDフォーラムを開催した。「学生が本気で取り組む「学び」の方法論について考える」をテーマに、教職員、他大学関係者等201名が参加し、三部構成で行われた。
 第一部は、「協同学習の魅力とその組織的取り組み」をテーマに、創価大学教育・学習活動支援センター長の関田一彦教授を迎え、「協同学習」を素材に、協同学習に取り組むこととなった経緯、研究成果に基づく授業の工夫と改善に関する実践状況、教員と学生、また学生同士が共に学び、成長していく魅力など、創価大学における実践例を基に講演が行われた。講演の中では、参加者同士で協同学習を体験する試みも行われ、質疑応答では、その魅力を理解するための活発な意見交換が行われた。
 第二部は、「名城大学の教育実践について語る会」として、学生の自律的な学びを促進させる特色ある教育の実践的取り組みとして、@講義室における協同学習(人間学部伊藤康児教授)、Aフィールドワーク教育による汎用的技能修得(経済学部渡辺俊三教授)、BICT支援によるPBL学習(薬学部大津史子准教授)、C英語多読による自律学習の支援(大学教育開発センター只木 徹准教授)の四事例が報告された。いずれの取り組みも、学生の教室外での自学自習に取り組む環境を整備して、その学習成果を可視化し、プログラム内容の深化を図っているものであり、報告後、フロアから活発な質疑応答が行われた。四つの事例報告の後は、参加者が四名一組でグループディスカッションを行い、学生が本気で取り組む「学び」の方法論に必要な要素について検討した。
 第三部は、「平成21年度教育優秀職員表彰者講演」として、薬学部の武田直仁准教授から、「高大連携―実験講習会が大学にもたらす成果:「学び」の先にみえるもの」を題材に、表彰対象となった取り組みの講演が行われた。
 最後に、下山学長から、持続性のある教育改善の取り組みから、「教える視点から学びの視点へ、教員・職員の立場から学生の立場へ」を基本として、引き続きFD活動を推進していきたいとの講評が行われた。

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