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平成21年8月 第2371号(8月26日)

ベネッセが調査
  6割は「英語が苦手」
  中学生の英語学習
  必要性は強く実感

 ベネッセコーポレーション(本社:岡山市)のシンクタンク「Benesse教育研究開発センター」は、中学生の英語学習の実態などについてまとめた。
 調査は、09年1月〜2月にかけて、全国の中学二年生2967名を対象に、中学生の英語学習の実態と、英語や外国に対する意識に関して行った。
 主な調査結果は次のとおり。
 一、6割が英語に対して苦手意識を持っている 
 英語を「苦手」と感じている中学生は61.8%。そのうち、約一割は「中学校に入学する前」に、六割以上は中学一年生のうちに「苦手」と感じている。
 「英語を使って外国の人と話してみたい」「外国の人と友だちになりたい」は半数程度にとどまる。
 二、大人になる頃には、今よりも英語を話す必要がある社会になっていると感じている 
 「英語が話せなくても、将来、困ることはない」と感じている中学生は35.0%、「自分たちが大人になる頃には、今よりも英語を話す必要がある社会になっている」と感じている中学生は71.1%だった。
 しかし、自分自身が積極的に英語を使うことをイメージしている中学生は少なく、「将来、外国に留学したい」は20.4%、「将来、英語を使う仕事をしたい」は14.6%だった。
 三、中学生は小学校英語を「楽しかった」と感じている
 小学校で英語の授業や活動をした経験がある生徒は約9割。そのうちの7割以上が、「内容が簡単だった」「楽しかった」と回答した。
 しかし、「外国や英語に興味をもった」という中学生は41.8%と半数に満たない。
 この調査から、中学生の多くが英語に対して苦手意識を持つ反面で、将来は英語を話す必要性が高まっていくと感じていることがわかった。ただし、自分から積極的に英語を使うことまでは考えていない。
 また、本調査の対象となった中学生が受けてきた小学校英語(活動)は、今後必修化される「外国語活動」とは異なり、時数や教材などの条件整備が十分ではない段階のもの。そのためか、「楽しかった」という印象は残っているものの、異文化や英語に対する興味が十分に高まるまでには至っていない。
 今後は、子どもたちがコミュニケーションの楽しさや英語を使う楽しさ、また、英語が役立つことを実感する体験を増やし、異文化や英語に対する関心を高めていくことが重要になると考えられる。
 「第一回中学校英語に関する基本調査」は、今回報告した中学二年生を対象とした生徒調査と、09年4月に報告した全国の公立中学校の英語教員を対象とした教員調査で構成されている。教員調査の結果はBenesse教育研究開発センターのWEBサイト http://benesse.jp/berd/ で公開している。

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