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平成21年7月 第2365号(7月1日)

保健師教育は選択性に
  看護系人材養成検討会の報告案

 6月25日、文科省にて、大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会(第五回)が開催され、これまでの同検討会の審議を第一次報告(案)としてとりまとめ、公表するに当たっての検討がなされた。
 第一次報告(案)の概要は、次の通り。
 ▽社会的ニーズ、看護系大学の増加を背景として、学習内容の増加、学生の増加に伴う実習施設不足による大学における看護教育の質保証の課題が生じている。
 ▽今後の大学における看護系人材養成の在り方について、学士課程段階でのカリキュラムの見直しをすることとし、その方向性を示す。A批判的思考力や創造性を涵養する教養教育の充実、B専門職として自発的な能力開発が継続できる素養や研究能力の基礎を涵養、C保健師・助産師・看護師に共通する高度専門職業人の基礎を教授。大学院では、社会ニーズに対応する研究者・教育者・高度専門職業人等の養成を行う。
 また、大学における保健師教育及び助産師教育の在り方について、保健師教育は、学士課程では選択性を導入し、各大学で教育課程を選択するものとする。
 ▽大学がそれぞれの理念の下に取り組む、質の担保の方法等、今後の検討課題について。
 より質の高い看護系人材を養成し、大学が送り出す人材として、確固たるベースをもって教育されたことを示すべく、「大学教育」(学士課程教育)とは何か、という条項を冒頭に加える等、その他意見が出た箇所を修正し、第一次報告がまとめられることとなった。

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