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平成21年3月 第2352号(3月11日)

人工衛星作り成長 社会人基礎力グランプリに大阪工大

 経済産業省が、去る三月五日、東京・有楽町のよみうりホールにおいて開催した「社会人基礎力育成グランプリ2009」において、大阪工業大学の「人工衛星の開発を通じた社会人基礎力の育成」の取組がグランプリを獲得した。
 「“人工衛星”を打ち上げてみないか」。教授の一言が、おとなしく引っ込み思案だった学生たちを変え、奮い立たせる転機となった。「世界に一つしかない人工衛星を作る」を合言葉に学生が集い、企業訪問、他大学訪問、製作を分担。メンバー同士が影響を与え合い、期限を守る難しさを痛感しつつ、モノを作る感動を全メンバーが体感したことなどを発表した。審査委員からは、「技術水準の高い立派な課題を、チームをまとめてモノづくりに挑戦したことが評価のポイントだった」等と講評があった。
 準グランプリには、関西学院大学の「宝塚ループバスPROJECT」、奈良佐保短期大学の「人と関わることによる成長〜看護現場の実践を通して」が選ばれた。なお、奈良佐保短期大学は、会場投票においても最も評価された。
 二月の予選大会で四〇大学の学生チームが発表し、特に成長が著しいと評価された九チームが、このたび決勝大会に進出。発表したのは、受賞三校に加え、東京女子大学、豊橋技術科学大学、愛知学泉大学、香川大学、日本文理大学、小樽商科大学であった。

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