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平成21年3月 第2352号(3月11日)

Art&Design国際講評会を開催

 多摩美術大学(清田義英学長)では、同大大学院の大学院GP採択プログラム、「異文化相互批評が可能にする高度人材育成〜Art & Design 国際講評会の実現」に取組んでいる。同プログラムの愛称を“CO―CORE”として、国際講評会の開催等活発に活動している。柱は二本あり、「Art & Design 国際講評会の開催」と「クリティカルノートの開発と制作」。国際講評会では、学生が作品や研究のプレゼンテーションを行い、批評を通して会話、文化の理解促進が生まれる。そこに至るまでの経緯は、インターネット上のデジタル・ポートフォリオ(クリティカルノート)に積み上げていく。異文化が衝突し、理解し合う国際的な文化交流の場を創出し、その場に臨める分野横断型の力を育む。
 三月六日・七日の両日、同大八王子キャンパスにおいて、中国、韓国、フィンランドの同大国際交流協定校を招待し、「Art & Design国際講評会(東京)2009」が開催された。
 開会式では、同大卒の加藤久仁生監督の映画「つみきのいえ」が上映された。その後、河村潤子文科省高等教育局私学部長が「同取組は芸術分野では先駆的であり、コミュニケーション能力の高い人材を育成する取組として期待している」と挨拶した。続いて、同大の本江邦夫大学院研究科長が挨拶し、北京とヘルシンキで行われた国際講評会の報告があった。
 講評会(写真)は、学生の作品のプレゼンテーションに対し、国と分野の垣根を越えて、各大学の教授陣が講評者として批評をコメントしていく。
 多文化、多分野による批評や意見交換の場が、学生の創作・研究意欲を刺激するのみならず、教員にとっても、新たな教え方についての気付きを生む機会となっている。

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