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平成21年2月 第2346号(1月28日)

朝食摂取状況と体力関係あり
  「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」

 文科省は、この度、平成二十年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を発表した。同調査は、小学校第五学年と中学校第二学年を対象に、握力や反復横とびなどの実技八種目及び質問紙調査で行われたもの。
 地域の規模別の状況については、中学生の男子以外で、人口の規模が小さくなるにつれて、体力合計点(八種目の成績を得点化して総和した合計得点)が高くなる傾向がみられた。
 昭和六十年度と比較すると、男女ともに小学校では反復横とび以外の種目で、また中学校では昭和六十年度と比較可能な四種目(握力、ハンドボール投げ、50ロ走、持久走)全てにおいて半数以上の児童生徒が同年度の平均値を下回っていた。
 特に、@小学校のソフトボール投げ(全国平均男子:二五・三九m、女子:一四・八五m)、A中学生の持久走(男子:三九六・五〇秒、女子:二九三・一五秒)について、多くの児童生徒が昭和六十年度の平均値(@男子:二九・九四m、女子:一七・六〇m、A男子:三六六・四〇秒、女子:二六七・一一秒)を下回っていることが明らかになった。
 小学生・中学生ともに、朝食の摂取状況が良好であるほど、体力合計点が高く、一週間の総運動時間も長い傾向がみられた。
 なお、運動部やスポーツクラブへの参加率が、小学校中学校とも、男子では八〇%以上、女子では七〇%以上になると、それ未満の学校と比較して、体力合計点が顕著に高くなる傾向がみられた。

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