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平成21年1月 第2345号(1月21日)

城下町 金沢で

 (学)稲置学園(金沢星稜大学)理事長 稲置美弥子

 新年あけましておめでとうございます。
 さて、日本三名園のひとつである兼六園は、前田利家を藩祖とする城下町金沢にあります。この金沢市の中心に二つの川が流れています。おとこ川と呼ばれる犀川と、おんな川の浅野川。この浅野川が昨年の七月、五十五年ぶりに氾濫しました。私の家もこの浅野川の近くにありますが、ほんの少しのところで難を免れました。また、生徒、学生や園児の中にも浸水被害を被ったという報告がありませんでした。不幸中の幸いかなと、ほっとした次第です。自分たちのことはさておき、罹災された方々は大変な思いで処理にあたり、市や県も施策を講じています。一日も早く復興されることを念じています。
 この浅野川から約二キロメートル北の御所町というところに、私たちの稲置学園があります。幼稚園から大学院まで、小学校を除く学校を有する学園です。園児、生徒、学生約四三〇〇人、非常勤を除く教職員約二八〇人の規模です。学園は、昭和七(一九三二)年、私の父が北陸明正珠算簿記専修学校として金沢に創設したのが始まりです。父稲置繁男が初代理事長、私が二代目理事長で、三年後には創立八〇周年を迎えます。学園の中期計画を策定し、八〇年の節目を迎えたいと思っています。
 各設置校では、大学は昨年度、(財)日本高等教育評価機構の認証評価を受け合格。本年度は、短期大学が(財)短期大学基準協会の第三者評価を受けているところです。高等学校も外部に委託した授業評価や学校評価を実施しました。幼稚園では石川県視聴覚教育研究大会を引受けるなど、それぞれが活動を展開しています。新しい年も教育活動をはじめ、種々の活動を通じて、地域とともに歩む学園づくりに教職員と関係者で汗を流すつもりです。
 星稜中学校の全国軟式野球大会優勝、高校野球の甲子園出場や全国高校サッカー選手権大会出場、全国高校駅伝競走大会出場、そして大学野球の全国大会出場などなど、生徒や学生の活躍に感謝しています。
 還暦から一回り上の年女になりましたが、これらの若いパワーをいただいて、今年も日々精進したいと思っています。

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