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平成20年8月 第2327号(8月20日)

大学・短大への進学率55.3% 大学(学部)の学生数252万人で過去最高
  学校基本調査速報 大学関係

  文部科学省は、このほど平成二十年度の学校基本調査速報(平成二十年五月一日現在)を公表した。それによると、大学数は七六五校(前年度より九校増加)で、大学の学生数は二八三万五二四二人(同六五三四人増加)。そのうち学部学生数は二五一万九七二七人(同五四九九人増加)で過去最高。また、大学・短期大学への進学率(過年度高卒者等を含む)は過去最高の五五・三%で、大学(学部)への進学率は四九・一%(同一・九ポイント上昇)で過去最高、短期大学(本科)への進学率は六・三%(同〇・二ポイント低下)。大学・大学院についての概要は次のとおり。(短期大学、高等専門学校については次号に掲載予定)

 

 大学・大学院学生283・5万人

 (1)学校数は七六五校(私立五八九校、国立八六校、公立九〇校)で前年度より九校増加(私立九校増、国立一校減、公立一校増)している。
 (2)学生数は二八三万五二四二人(私立二〇七万九四七六人、国立六二万三七八九人、公立一三万一九七七人)で前年度より六五三四人増加している。また、学部学生数は二五一万九七二七人で前年度より五四九九人増加している。
 一方、大学院学生は、二六万二六八七人で前年度よりやや増加している。
 次に、学生数を設置者別の割合でみると、私立七三・三%、国立二二・〇%、公立四・七%である。また、女子学生数の占める割合は四〇・二%で、前年度より〇・四ポイント上昇し過去最高となっている。
 (3)大学・短期大学進学率(過年度高卒者等含む)は五五・三%で前年度より一・六ポイント上昇し、また、大学(学部)への進学率も四九・一%で前年度より一・九ポイント上昇し、ともに過去最高となっている。なお、高等教育機関全体(専修学校専門課程等も含む)への進学率は七六・八%で前年度より〇・五ポイント上昇しており過去最高となっている。
 (4)関係学科別学部学生の構成比は、「社会科学」が三五・八%で最も高く、次いで「工学」一六・三%、「人文科学」一五・六%等の順。さらに、その年次推移をみると、「薬学」、「家政」の比率は年々上昇しているが、「社会科学」、「工学」、「人文科学」の比率が低下している。
 (5)専攻分野別大学院学生の構成は、大学院修士課程の専攻分野別構成比をみると、「工学」が三九・五%で最も高く、次いで「社会科学」一一・四%、「理学」八・三%の順。さらに、年次推移をみると、「医・歯学」の比率は年々上昇しているが、「社会科学」の比率は低下している。
 一方、大学院博士課程の専攻分野別構成比をみると「医・歯学」が二六・七%で最も高く、次いで「工学」一八・五%、「人文科学」一〇・一%等である。その年次推移をみると、「教育」の比率は年々上昇しているが、「理学」、「農学」の比率が低下している。
 大学院専門職学位課程の専攻分野別構成比をみると「社会科学」が九〇・七%と高く、次いで「教育」三・一%となっている。
 (6)入学状況は、@大学(学部)への入学者数は、六〇万七一五九人(うち私立四七万七三五三人、国立一〇万二三四五人、公立二万七四六一人)で前年度より六四五四人減少(うち私立六八三八人減少)している。
 入学者の「出身高校の所在地県」と「入学した大学の所在地県」との関係をみると、大学(学部)の入学者のうち、「自県(出身高等学校と同一県)内の大学へ入学した者の比率」は四一・二%で前年度より〇・二ポイント上昇している。
 さらに男女別にみると、自県内の大学へ入学した男子は三九・六%で前年度より〇・二ポイント上昇し、女子も四三・三%で〇・一ポイント上昇している。
 A大学院への入学者数は修士課程が七万七三九六人(男子五万四四六四人、女子二万二九三二人)、博士課程が一万六二七一人(男子一万一二六四人、女子五〇〇七人)、さらに専門職学位課程が九四六八人などとなっている。なお、修士課程の入学者のうち「社会人」は八二四九人(一〇・七%)。また、博士課程の入学者数を年齢別にみると、「三〇〜三四歳」が三一四二人、「二四歳」が二五四〇人、「二五歳」が二二六五人等となっている。「社会人」は五五五二人(三四・一%)、「留学生」は二三二三人(一四・三%)。
 B専門職学位課程入学者数を年齢別にみると、「二二歳」が一九六一人、「二三歳」が一六〇四人、「三〇歳〜三四歳」が一二一五人等の順となっている。また「社会人」は三七九四人(四〇・一%)、「留学生」は一八四人(一・九%)となっている。
 法科大学院の入学者は五三九三人(男子三九〇〇人、女子一四九三人)で、「二二歳」が一三〇三人、「四〇歳〜四四歳」が一三四人等となっており、「社会人」は一四六二人で全体の二七・一%を占めている。
 (7)本務教員数は、一六万九九一二人(男子一三万七八六一人、女子三万二〇五一人)で前年度より二二七六人増加している。なお、女子教員は、全体の一八・九%を占めている。

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