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平成20年7月 第2322号(7月2日)

制作・監督・脚本・演出:学生 7月7日テレビ大阪「弘恵の道しるべ」オンエア

 大阪電気通信大学(元場俊雄学長)の産学連携施設「先端マルチメディア合同研究所(JIAMS)」では、特にデジタルコンテンツ関連に特化した先進的実績を上げている。
 このたび、テレビ局や外部プロスタッフとの協力によって、学生が本格的な連続テレビドラマを制作する企画「電ch!(でんチャン:同大学ドラマチャンネル)」の第二回作品「弘恵の道しるべ」が完成した。
 主役を含む主な出演者は大手芸能プロダクション所属の俳優。高野山を舞台に撮影され、作品制作のワークフローも全てプロの仕事現場である。
 現役の学生が、監督や脚本を含む演出や各技術パートなどの主だったスタッフを務める。学外(映像制作会社)や学内 (教員やJIAMS所属研究員)のプロスタッフらの指導と協力のもとに企画・制作を行う。コンテンツ分野の研究教育を柱とした総合情報学部に属するデジタルアート・アニメーション学科やデジタルゲーム学科が中心となる。
 日頃から映像などのコンテンツ制作を学んでいる学生達は、当初こそ求められる仕事の質の高さと量の多さに戸惑った様子だったが、最終的には見事に各パートでの責任を果たした。予定されたスケジュール内で作品全体のクオリティを保ち、公共電波での放送という社会的な制約や基準もクリアした作品を完成させた。
 担当するデジタルアート・アニメーション学科の寺山直哉准教授が改めて感じたのは、「個人にとっての自己重要感の大切さ」。
 統一目標があるチームの中で、個人の役割や目標を達成することで、自分が集団全体に対してどの様な貢献ができているかを自覚する。自ずと自己と他者との関係性を生産的かつ積極的に捉えることができる。
 「全体と個の健全な関係への理解、それは学生が社会性を獲得するための第一歩ではないか」と寺山准教授は振り返る。
 連続テレビドラマ『弘恵の道しるべ』は、七月七日(月)二五時一〇分よりテレビ大阪にて放送開始。全八回。

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