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平成20年5月 第2317号 (5月28日)

早大出の医師が誕生 理工、医学などで協力

 早稲田大学(白井克彦総長)と筑波大学(岩崎洋一学長)はこのほど、教育・研究水準の強化を図ることを目的に、連携協力に関する協定を締結することになった。医学部のない早大にとっては、理工学部から筑波大医学群に編入して医師になる道が開かれる。
 総合大学の早大と筑波研究学園都市の中核機関である筑波大の連携は、社会的ニーズを踏まえた人材育成や新たな研究成果の創出などで相乗効果が期待される。
 両大学間で検討を進めている取組みは次の通り。
 一、生命科学を含む「理工学」と医師養成の「医学」の両学士課程を履修することにより両方の学士号を取得、理工学と医学に通暁した人材を育成する。理工学と医学との橋渡し的研究の推進、多様な能力を生かした高度専門職医師としての活躍が期待される。
 一、早大と筑波大は、我が国における古代オリエント学の二大拠点として、当該分野を牽引してきた。この古代オリエント研究の更なる展開を進め、「古代オリエント学」分野の教育・研究を発展させていく。
 一、両大学のロボット、センシング、画像、知的情報処理などの競争力を有する分野をより強化、補完し合うことで教育研究資源の有効活用を図る。
 理工学と医学の連携について、早大の白井総長は「研究志向の医師を育成するのが目標」、筑波大の岩崎学長は「両分野を橋渡しする人材を共同で育てたい」と、それぞれ抱負を語っている。

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