平成20年4月 第2311号 （4月9日）
■19年度大学機関別認証評価結果を公表
37大学を「認定」、1大学を「保留」
（財）日本高等教育評価機構（佐藤登志郎理事長）は、去る三月二十四日、文部科学省内で記者会見を開き、平成十九年度の大学機関別認証評価の判定結果を公表した。
平成十九年度には申請のあった三八大学から提出された自己評価報告書及び関連資料に基づいて、評価チームごとに八月から書面調査、九月～十一月にかけて実地調査を行った。その後、大学からの意見申し立てを受け付け、大学評価判定委員会（委員長＝髙倉翔同機構副理事長）において最終的な判定をし、「評価報告書」を取りまとめた。
その結果、三七大学は同機構が定める一一項目の評価基準を全て満たしており、「認定」とされたが、残り一校は「保留」となった。
「保留」となった一校については、「基準7・管理運営」について理事会の審議・議決を経ずに重要な規定を制定・改正・施行したり、理事会・評議員会での手続きがないまま予算が変更されたりしていること、「基準8・財務」については、予算変更について、寄附行為の定めに則り、適正な手続きを経て決定・執行していなかったり、また、当期に収入・支出が確定あるいは見込める勘定科目の数値を記入していないことなどから、現状では管理運営、財務の二つの評価基準を満たしていないことなどが指摘された。
「保留」となった一校については、条件として、平成二十年四月一日から同二十三年三月三十一日の一定期間に改善可能との判断から、同委員会では「基準7」、「基準8」について再評価の申請をすることを求めた。
なお、「認定」とされた三七校のうちの一校については、「基準７・管理運営」に関して、評議員会と理事会の審議及び運営方法について早急に改善し、平成二十三年七月末までに改善報告書（議事録などの一年分の根拠資料を含む）の提出という条件を付した。
（十九年度の機関別認証評価実施大学：五〇音順）
▽愛知工業大学、▽愛知みずほ大学、▽足利工業大学、▽岡山商科大学、▽嘉悦大学、▽金沢学院大学、▽金沢星稜大学、▽岐阜女子大学、▽くらしき作陽大学、▽国際医療福祉大学、▽静岡理工科大学、▽種智院大学、▽仙台大学、▽大同工業大学、▽中部大学、▽田園調布学園大学、▽東京工科大学、▽東京女子体育大学、▽東京造形大学、▽同朋大学、▽東北生活文化大学、▽東北薬科大学、▽鳥取環境大学、▽長崎国際大学、▽名古屋商科大学、▽奈良大学、▽新潟国際情報大学、▽梅光学院大学、▽函館大学、▽花園大学、▽福井工業大学、▽富士大学、▽プール学院大学、▽北陸大学、▽北海学園大学、▽南九州大学、▽酪農学園大学、▽麗澤大学
なお、評価結果の詳細は同財団のホームページ参照。（http://www.jihee.or.jp/）
