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平成20年2月 第2305号 (2月20日)

会長に石澤氏再任 第8期文化審総会

 文化庁の第八期文化審議会第一回総会(第四六回)が去る二月十四日、文部科学省会議室で開催され、会長の選任、文化審議会運営規則等について、文化行政に関する最近の動向について、それぞれ審議、説明等が行われた。会長には石澤良昭上智大学長が再任されたほか、文化発信戦略に関する懇談会等、文化行政に関する最近の動向について説明が行われた。

 はじめに、池坊保子文部科学副大臣から「中国などは文化の振興に国を挙げて取り組んでいます。日本も文化を他国へ発信すべく皆様方のお力添えを引続きいただきたいと思います」と挨拶の後、議事に入った。
 まず会長及び会長代理の選任が行われ、会長には石澤上智大学長が、会長代理に宮田亮平東京藝術大学長がそれぞれ再任された。
 次に同審議会に、文化の振興に関する基本的な政策の形成に係る重要事項に関し調査審議を行うため、文化政策部会の設置について、さらに地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律案(歴史まちづくり法案)について、文科省担当者から説明が行われた。これは、地域における歴史的風致の維持及び向上を図るため、文部科学大臣、農林水産大臣及び国土交通大臣による基本方針の策定、市町村が作成する歴史的風致維持向上計画の認定制度の創設、当該認定に係る計画に基づく開発行為等についての関係法律の特例措置、都市計画における歴史的風致維持向上地区計画制度の創設等の措置を講ずる、としている。
 さらに、アジア各国が国策として文化を発信しているなか、伝統芸能から現代の文化まで、多様な現代日本の文化を効果的に発信する仕組みを構築していく必要から、文化発信戦略に関する懇談会を開催し、文化発信の戦略を総合的に検討する。検討事項は、@文化発信のための国内基盤の整備について、A日本文化の効果的発信についてで、実施期間は平成二十一年三月三十一日までとするなどの概要が青木 保文化庁長官、山内昌之東京大学教授からそれぞれ説明があった。
 なお、第八期文化審議会委員は次のとおり。
 ▽青山善充明治大学法科大学院教授(院長)、▽石澤良昭上智大学長、▽市川團十郎歌舞伎俳優、社団法人日本俳優協会財務理事、▽岡田冨美子作詞家、社団法人日本音楽著作権協会理事、▽尾高忠明指揮者、札幌交響楽団音楽監督、▽里中満智子マンガ家、▽田端泰子京都橘大学長、▽田村孝子日本放送協会解説委員、グランシップ館長、▽東倉洋一国立情報学研究所副所長、▽富澤秀機テレビ大阪(株)代表取締役会長、▽中山信弘東京大学大学院教授、▽西 和夫神奈川大学教授、▽西原鈴子東京女子大学教授、▽野村豊弘学校法人学習院常務理事、学習院大学教授、▽林 史典聖徳大学教授、▽林田英樹国立新美術館長、▽松岡和子翻訳家、演劇評論家、▽宮田亮平東京藝術大学長、▽森 まゆみ作家、編集者、▽山内昌之東京大学教授。

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