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平成19年12月 第2298号(12月19日)

3研究事業で採択決定  ERATO・日中交流・シーズ育成で

 科学技術振興機構(北澤宏一理事長)は、次の三つの事業について、採択課題を決定した。
 ○戦略的創造研究推進事業(ERATO型研究)は、卓越したリーダーの下、若手研究者と時限的なプロジェクトを作り新しい科学技術の源流を生み出すことを目的としている。
 この、リーダー=研究総括には、▽東京大大学院准教授五十嵐健夫(研究領域:デザインインターフェース)、▽東京大教授中内啓光(幹細胞制御)、▽京都大教授北川 進(統合細孔)、▽兵庫県立大大学院教授(センシング融合)、▽東北大大学院教授平山祥郎(核スピンエレクトロニクス)が決定した。
 ○戦略的国際科学技術協力推進事業「日中研究交流」は、文科省が戦略的に設定した協力対象国・分野における我が国と他国の研究者間との活発な研究交流を通じて、我が国の科学技術の更なる発展に貢献するもの。「排ガス及び熱の再循環を伴う微粉炭酸素燃焼によるCO2回収と各種環境汚染物質抑制の同時実現に関する基礎研究(東京工業大大学院教授岡崎 健・華中科技大教授Hong Yao)」や「固体化色素増感太陽電池における電荷輸送の動力学的研究(電気通信大教授豊田太郎・中国科学院教授QingboMeng)」など五件が採択された。
 ○産学共同シーズイノベーション化事業「育成ステージ」は、基礎研究に着目し、産業界の視点からシーズ候補を顕在化、産学の共同研究によってイノベーションの創出に繋げるもの。「育成ステージ」では、顕在化されたシーズの実用性を検証する。
 「テルペン由来の機能性高分子材料の開発(名古屋大・(株)クラレ)」や「ヒト血小板製剤の開発(東京大・(株)バイオス医科学研究所)」、「緑内障の新規診断技術基盤開発(京都府立医科大・参天製薬(株))」など九件が採択された。

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