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平成19年11月 第2296号(11月21日)

中部支部秋季総会を開催

 日本私立大学協会の中部支部(支部長=小出忠孝愛知学院大学学院長・学長)は、去る十一月十二日〜十三日、滋賀県長浜市内のホテルにおいて所属する六四大学から四三大学五八名が出席して、平成十九年度の秋季総会を開催した。

 はじめに、小出支部長が挨拶に立ち、「多忙の折のご出席に御礼申し上げる」との感謝の辞とともに、「秋の支部総会は隔年にて名古屋市以外での視察研修を含めた日程で開催することに触れ、今回は長浜市での開催につき長浜バイオ大学などを視察する」と述べた。新たな知見の機会として、また、「こうして一堂に会することは、山積する私学を取り巻く諸課題に支部一丸となって臨むために奮起する機会でもあり、有意義な総会としたい」と締めくくった。
 続いて、同支部の春季総会以降に就任した、田中忠治富山国際大学学長、奥村博司大同工業大学理事長、山田裕一金沢医科大学学長、石田芳弘岐阜医療科学大学理事長が紹介され、歓迎の拍手に包まれた。  協会本部報告では、同協会本部の小出秀文事務局長が「私立大学を取り巻く諸情勢」について報告を行った。小出事務局長は冒頭で、今秋の叙勲で小出忠孝支部長が旭日重光章を受章されたことのお祝いを述べるとともに、同協会の秋季総会(沖縄大会)を目前にして、総会を成功させるための協力をお願いした。そのほか、同協会事業の実施状況から報告をはじめ、平成二十年度私立大学関係政府予算(概算要求)・学校法人関係税制改善対策、「学士課程教育」問題についての中央教育審議会の審議動向、履修証明制度の創設など学校教育法施行規則の一部改正について、といった項目について詳細に解説した。
 議事の終了後には、講演会に移り、文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)の久保公人氏が「私立大学の振興について」と題した講演を行った。少子高齢化を背景とする昨今の大学をめぐる情勢の変化、都市と地方の格差が拡大する中、いかにニーズを創出できるか、地域あるいは大学間での連携が重要であることなど、私立大学の課題と方向性について述べた。
 講演の終了後には、懇親会が催され、支部の結束を強固なものとする機会となった。
 支部総会二日目の見学会では、バイオインフォマティクスの教育・実習を特色とする長浜バイオ大学、彦根城などを視察して、支部秋季総会は終了した。

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