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平成19年9月 第2288号(9月19日)

第2回会員協議会開く 世界の教育改革 佐藤禎一氏が講演

 (財)日本高等教育評価機構(佐藤登志郎理事長)は、去る七月三十日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、「第二回会員協議会(評価充実セミナー)」を開催した。
 佐藤理事長の挨拶の後、同機構の伊藤敏弘評価事業部長が活動状況や今後の課題等について、@十八年度の認証評価の活動状況(評価実施一六大学、評価員セミナー、評価基準の見直し、会費及び評価料の改定など)、A平成十九年度の事業概要(評価実施予定三八大学、短期大学・専門職大学院等の評価など)、B認証評価の課題などを中心に基調報告を行った。
 続いて同機構の拒q 翔副理事長・明海大学学長が、認証評価の目的は「大学の質の保証」であることなど、これまでの同氏の認証評価との関わりを通して講演した。
 休憩をはさんで、(独)日本学術振興会の宮嶌和男審議役が登壇し「大学を巡る競争的資金―日本学術振興会事業を中心に―」と題して講演した。
 同氏は、私立大学の経常費補助金の“対前年度▲一%”などの厳しい状況下、競争的資金は右肩上がりで伸びているとした上で、科学研究費補助金などの競争的資金へのチャレンジを促すとともに、応募の仕方、審査員に読んでもらう書き方など、具体的な内容について解説した。
 次に、東京国立博物館館長・前ユネスコ日本政府代表部特命全権大使の佐藤禎一氏が「世界の教育改革の展望―OECDの動きを中心に―」と題し、@OECDの教育政策(生涯学習と社会・経済との連携、学習成果の評価と改善、質の高い教育の推進、高等教育の未来のシナリオなど)、Aユネスコの教育政策(中期政策案、国境を越える質の保証のためのガイドラインなど)、BG8サミットと教育政策(ケルン・サミット、サンクト・ペテルブルグ・サミット)など、グローバルな見地から講演した。
 協議の終了後には、講師を交じえて立食形式の意見交換会が行われた。

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