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平成19年9月 第2287号(9月12日)

審議経過報告案に「学士力」を提案

  制度・教育部会 学士課程小委

 中教審大学分科会制度・教育部会の学士課程教育の在り方に関する小委員会(主査=黒田壽二金沢工業大学学園長・総長)は、去る十日、第六回会合を開き、大学全入時代の学生の質の確保の観点等から、卒業要件の厳格化を柱とする審議経過報告案を審議し、我が国の学士課程教育が共通して目指すべき学習成果の参考指針としての「学士力(仮称)」を提案し、大筋の了承を得た。
 「学士力(仮称)」の内容は、(1)知識・理解=専攻する学問分野における基本的な知識を体系的に理解するとともに、その知識体系の意味と自己の存在を歴史・社会・自然と関連づけて理解する…@多文化・異文化の理解、A人類の文化、社会と自然の理解、(2)汎用的技能=知的活動でも職業生活や社会生活でも必要なスキルと能力…〈スキル〉@コミュニケーション・スキル、A数量的スキル、B情報リテラシー、〈能力〉C論理的思考力、D問題解決力、(3)態度・志向性…@自己管理力、Aチームワーク・リーダーシップ、B倫理観、C市民としての社会的責任、D生涯学習力、(4)統合的な学習経験と創造的思考力
 なお、当日の議論を踏まえた上で十八日に開催予定の制度・教育部会に「審議経過報告」を行うこととしており、さらに各方面の意見等も参考に審議を深めていくことになる。

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