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平成19年6月 第2277号(6月20日)

人生目標 楽しく暮らす  高校生の意欲に関する調査

 財団法人日本青少年研究所(千石 保理事長)ではこのほど、日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を対象にした「高校生の意欲に関する調査」の報告書をまとめた。
 調査は二〇〇六年十月から十二月にかけて行われ、回収数は、日本が十二校の一四六一人、アメリカが一四校の一二七一人、中国が一八校の一七六三人、韓国が二一校の一一八一人。
 高校卒業後の進路については、「国内の一流大学に進学したい」日本は二〇・四%、アメリカは二四・七%、中国は三七・八%、韓国は二八・五%で日本が最も低く、中国の高校生の高学歴志向が過去の調査でもはっきりしている。
 「一流大学に進学する」ことの意味では(複数回答)、「いい仕事につける」日本四八・二%、アメリカ七三・三%、中国六二・三%、韓国五四・〇%、「仕事を選ぶ幅が広い」日本四八・五%、アメリカ六二・五%、中国四九・九%、韓国四八・六%で、将来の仕事に大きなメリットをもたらすとしている。
 将来の目標が決まっているかでは、「はっきり決めている」日本二六・五%、アメリカ四三・七%、中国二五・九%、韓国二二・四%、「漠然だが考えていることがある」日本五三・七%、アメリカ四七・六%、中国六八・一%、韓国五六・三%だった。
 「若いうちにぜひやっておきたいこと」では、「一生つきあえる友人を得たい」日本七九・一%、アメリカ六七・七%、中国七六・五%、韓国八〇・〇%だった。
 生活意識について「一生に何回かはデカイことに挑戦してみたい」(とてもそう思う)日本四七・五%、アメリカ六三・五%、中国三八・九%、韓国四四・七%、「暮らしていける収入があればのんびりと暮らしていきたい」日本四二・九%、アメリカ一三・八%、中国一七・八%、韓国二一・六%、「やりたいことにいくら困難があっても挑戦してみたい」日本三一・六%、アメリカ五四・八%、中国四四・九%、韓国三〇・五%だった。
 人生目標(とてもそう思う)を全体でみると、「たくさんの友達をもつ」、「自分の趣味や興味をエンジョイする」、「その日その日を楽しく暮らす」、「円満な家庭を築く」が四か国共通だった。
 将来就きたい職業では、日本は「営業・販売・サービス業」、アメリカは「医師」、「デザイナー」、中国は「会社・企業の経営、管理職」、韓国は「小・中・高の教師」、「会社・企業の経営、管理職」、「デザイナー」だった。
 学校生活への考えでは、「できれば他の学校に変わりたい」日本、アメリカ、中国で三割台、韓国で六割弱。「学校を休みたいと思う」日本と韓国で六割弱、中国は一割台だった。
 インターネットの利用では、「ほとんど毎日」日本二三・〇%、アメリカ五八・〇%、中国八・〇%、韓国四八・七%。「あまり利用していない」日本二七・四%、アメリカ六・五%、中国三二・九%、韓国五・四%だった。

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