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平成19年5月 第2273号(5月16日)

ぜん息73万人、アトピー70万人 アレルギー疾患で調査

 文部科学省はこのほど、「アレルギー疾患に関する調査研究報告書」(平成十六年末現在)を公表した。調査対象は全国の公立の小・中・高・中等教育学校(三万六八三〇校)、一二七七万三五五四人。
 1、ぜん息
 児童・生徒の有病者数は七三万四六六人で、その率は五・七%。男女別では、男子六・八%、女性四・六%で男子は女子の約一・五倍だった。
 学校の取組みは、実態把握に努めていると回答した学校は、小学校九六・一%、中学校九五・九%、高校九六・三%、全体で九六・一%だった。また、発作などの緊急時の対応や連絡体制について、学校、保護者、学校医や主治医等で共通理解を図っているのは全体で五八・〇%だった。
 2、アトピー性皮膚炎
 有病者数は六九万九〇八六人で、その率は五・五%。男女別では、男子五・六%、女子五・四%だった。
 都道府県別では、その率が最も低いのは沖縄県で、小学生三・〇%、中学生二・〇%、高校生一・九%で、一方、高いのは小学生で鳥取県一〇・八%、中学生で宮城県・愛知県七・二%、高校生で岡山県七・〇%だった。
 3、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
 アレルギー性鼻炎の有病者数は一一八万七四九人で、その率は九・二%。男女別では、男子一〇・八%、女子七・六%だった。
 アレルギー性結膜炎の有病者数は四四万二四一九人で、その率は三・五%。男女別では男子三・七%、女子三・二%だった。
 4、食物アレルギー
 有病者数は三二万九四二三人で、その率は二・六%。男女別では、男子二・七%、女子二・五%だった。
 都道府県別では、その率が最も高いのは、北海道で小学生四・一%、中学生四・二%、高校生三・三%で低いのは、茨城県で小学生一・七%、中学生一・四%、高校生で一・〇%だった。
 5、アナフィラキシー
 アレルギー症状が二臓器以上に出現した状態を言い、有病者数は一万八三二三人で、まれな疾患といわれる。その率は〇・一四%。男女別では、男子〇・一七%、女子〇・一二%だった。

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