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平成19年2月 第2262号(2月14日)

平成18年度 婚姻に関する統計 人口動態統計特殊報告

 厚生労働省は一月に平成十八年度「婚姻に関する統計」を発表した。同統計は人口動態統計をもとに、人口動態統計特殊報告としてまとめられたもので、昭和六十二年度、平成八年度に続いて三回目。
 1、婚姻の推移
 婚姻件数の年次推移をみると、終戦直後の昭和二十二、二十三年の「第一次婚姻ブーム」には九五万組となったが、二十四年からは急激に減少し、二十六年は六七万組と戦後最低を記録した。その後は増加に転じ、昭和四十五年には「第二次婚姻ブーム」を迎え、四十七年には一一〇万組となった。
 昭和四十八年から五十三年にかけて再び急激に減少した後は、緩やかな減少傾向となったが、六十三年から増加傾向に転じた。近年は増減を繰り返し、平成十二、十三年に増加したものの、十四年以降は減少している。そのうちの再婚件数をみると、昭和五十四年以降増加傾向にあり、全婚姻件数に占める割合は平成十七年で二五.三%だった。
 夫妻の一方が外国人の婚姻件数の年次推移をみると、昭和六十年以降増加傾向だが、これは「夫日本―妻外国」が増加したことによる。また、全婚姻件数に占める一方が外国人の婚姻件数の構成割合は、平成十七年で五.八%だった。
 2、婚姻動向の多面的分析
 夫妻の初婚―再婚の組合せ別婚姻件数の年次推移をみると、「夫妻とも初婚」は平成十三年以降減少傾向であるが、「夫妻とも再婚又はいずれか一方が再婚」は昭和五十年以降増加傾向にある。また、構成割合をみると、「夫妻とも再婚又はいずれか一方が再婚」は上昇傾向にあり、特に「夫妻とも再婚」が大きく上昇している。
 平均婚姻年齢及び年齢差では、夫・妻の平均初婚年齢をみると、夫・妻とも昭和五十年以降、上昇傾向のまま推移している。特に妻は、昭和五十二年に二五.〇歳、平成四年で二六.〇歳と、一歳上昇するのに一五年かかったが、平成十二年で二七.〇歳になるまでの間隔は八年となり、平成十七年で二八.〇歳になるまでは五年だった。また、夫・妻の初婚年齢の差は縮小傾向にある。

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